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クリアトーンのレビュー

新しいコーティング弦「クリアトーン」が発売されたと聞いて、さっそく試してみました。長い間同じコーティング弦の「エリクサー」を使っているのですが、果たしてどんな違いがあるのでしょうか?

コーティング弦について

 

今回使った弦は、クリアトーンのアコギ用ライトゲージ(.012~.053)です。

 

他にも1弦が010、011、013のゲージや、エレキギター用のラインナップがあります。

 

普段使っているのは、エリクサーのHDライト(.013~.052、フォスファーブロンズでないもの)です。

 

 

 

コーティング弦にしている理由はいくつかありますが、皆さんが弦に対して思っていることと同じではないでしょうか。

  • 新しい弦の音色を維持したい
  • 弦交換の手間を減らしたい
  • 弦にかかる費用を節約したい
  • 左手のすべりが良い

最後の「左手のすべりが良い」は逆に苦手な方もいるかもしれません

 

私は古くなった弦で演奏中に左手を切ったことがあるので、左手がひっかからないのは重要なファクターになっています(ちゃんと張り替えていれば良かったんですが・・)。

 

 

 

コーティング弦のデメリットは独特のトーンであることと、高価なことだと思います。

 

音は好みもあるので何とも言えません。

 

しかし、安いに越したことはありません!

 

 

 

弦のコストパフォーマンスは交換する頻度も考えるべきですが、クリアトーンはエリクサーよりも10%ほど安価でした。

 

 

 

それでは価格以外の特徴はどうでしょうか?

クリアトーンの使用感

 

まずクリアトーンのパッケージを開けると・・6弦すべてが1つの袋に入っています(エリクサーは1袋に1弦ずつ)。

 

ネットショップなどで製造から時間がたっている商品をつかまされたときが心配ですが、この辺も価格に関係しているんでしょうね。

 

私の購入した個体は最初からサビがあるようなことはありませんでした。

 

 

 

弦はそれぞれ異なる色のボールエンドがついています。

 

ダダリオの弦と同じ仕様ですね。

 

何弦か間違えないようにする工夫ですが、見た目のカラフルさが好きです。

 

 

 

実際に弦を張って弾いてみると、コーティングではない普通のアコギの弦と同じ感覚です。

 

 

 

音はコーティング弦独特の現代的なものではなく、昔ながらのアコギの音がします。

 

左手はこれまたコーティング弦っぽくなく、引っかかってすべりにくいです。

 

ポジションチェンジのときの「キュッ」っというフィンガーノイズも他のコーティング弦に比べて大きめですね。

 

しばらく弾いていると、左手にスティール弦特有の金属の匂いがついていることに気付きます(何か懐かしい!)。

まとめ

 

エリクサーとクリアトーンは同じコーティング弦でありながら、見事に住み分けされている印象でした。

 

 

 

クリアトーンの方は、従来のアコギの音を残しつつ弦を長持ちさせたい人。

 

プレイスタイルでは、生音や弾き語りに向いている気がします。

 

 

 

エリクサーの方は、様々な音を出しつつ弾きやすさを重視する人。

 

ライン入力でエフェクターをかけたり、インストをプレイするのに向いていると思います。

 

 

 

さいごに重要な弦の交換頻度の話です。

 

エリクサーは週10時間ほどの演奏時間で、1ヶ月ほどで交換しています。

 

手汗をかきやすい等も関係すると思いますが、大体これくらいで弦のコーティングやメッキが少しはがれてきて、チューニングが合わなくなってきます。

 

 

 

クリアトーンの交換頻度は・・実は1週間ほどでエリクサーの弦に戻したので、どれくらいか分かりません。すみません!!

 

プリアンプやエフェクターの音をエリクサー基準で調整していたので、ライブが迫ってきて泣く泣く交換しました。。

 

 

 

少し中途半端なレポートでしたが、弦のキャラクターが異なることは間違いありません。

 

まだ使ったことのない方は、1度クリアトーンを試してみてはいかがでしょうか?

 

あなたのプレイスタイルにドハマりするかもしれません!

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