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バンドが組めなくてもライブができる方法

学生の頃はバンドを組んで活動できても、年を重ねるにつれて集まってやることは難しくなってきます。最近はコロナの影響で、さらにその傾向が顕著になってしまいました。さらに、ある程度以上の規模のライブハウスでないとバンドで演奏すらできないので、敷居も高いです。そこで小編成での演奏スタイルに、どんなものがあるか考察してみたいと思います。もしかしたら表現の幅が広がるヒントが見つかるかもしれません!

弾き語り・独奏

 

ギターやピアノを弾きながら歌う、またはソロギターやピアノ独奏をするといった、1人で完結するスタイルです。

 

小さなステージでは、このスタイルを取っている人が一番多いでしょう。

 

メンバーとスケジュール調整する必要もありませんし、曲やアレンジに関してもすべて自分だけで完結できます。

 

 

 

難しいのはどうしても素朴で一本調子になりやすい所だと思います。

 

最大で歌と楽器の2つの音が鳴っているだけなので、厚みを出すのも難しく変化をつけられる幅も狭いです。

 

自分が思っている何倍も強くしたり弱くしたりしないと、聴いている方には伝わらないかもしれません。

 

演奏よりもコントロールしやすいセットリストの組み方やMCの内容も、バンドのとき以上に重要になってきそうです。

 

 

 

楽器はギターかキーボードが多数ですが、ウクレレやアコーディオン、バンジョーを使われる方も観たことがあります。

 

ギターとキーボード以外だと強烈に印象に残るので、マイナーな楽器を使うのも差別化する手かもしれません(大変ですが・・)。

デュオを組む

 

自分ともう1人の計2人で演奏します。

 

ソロではすべてを1人でやらないといけないところを分担できるので、音楽的な広がりや余裕が格段に違います。

 

2人でハーモニーを奏でたり、1人は歌に専念してもう1人はバッキングでサポートするなど、分担の仕方も様々考えられます。

 

 

 

アレンジをすり合わせる必要はありますが、バンドほどきっちり決めておかなくても良さそうです。

 

例えば慣れたパーカッショニストの方なら、打ち合わせなしでも即興で曲に華を添えてくれたりします。

 

トリオくらいまでなら比較的小回りもききそうですね。

カラオケを使う

 

CD-Rなどに曲のカラオケを録音しておき、本番でお店の方に再生してもらう方法です。

 

ヴォーカリストの方に多いスタイルですが、カラオケの上でエレキギターのソロを弾いたり、インストでも活用できます。

 

事前にいくらでも準備しておくことができるので、最終的な音の厚みやバランスはピカイチです。

 

伴奏を弾くエネルギーを歌やメロディーに回せるので、気持ちも込めやすいでしょう。

 

 

 

欠点は、過去に作った音が曲の大半を占めるので、ライブ感に乏しい所です。

 

「スタジオ盤よりもアップテンポになる」とか「会場の雰囲気に合わせて抑揚や曲長さが変化する」ということも起きません。

 

今回ご紹介する中では、もっとも演者の力量が問われる恐ろしいスタイルかもしれません。

ルーパーを使う

 

最後はその場で録音した音をループしたり、さらに音を重ねることができるルーパーを使ったスタイルです。

 

「今」弾いていない音も出てるので、ライブ感では弾き語りとカラオケの間になるでしょうか・・。

 

その場で1人では出せない厚みの音で表現できることが利点ですね。

 

個人的にはバンドのメンバー紹介などでよくある、まずドラムだけで次にベースが入り、ギターやキーボードが色をつけていくというあのワクワク感に似た所があって好きです。

 

 

 

欠点はアレンジが大変なことでしょうか。

 

最近は多機能なルーパーも出ていますが、基本は同じフレーズを繰り返すだけです。

 

バンドのようなダイナミクスがあるアレンジにするには、様々な工夫が必要です。

 

また、歌や楽器以外にルーパーを踏む(または操作する)練習も必要になってきます。

さいごに

 

小編成で演奏するスタイルをご紹介してきました。

 

特に目新しいことは書けませんでしたが、よくあるスタイルを少し整理できたのではないかと思います。

 

もちろん1つのスタイルに固執するのではなく、状況によって違うスタイルを選択したり、組み合わせることも考えられます。

 

そしてバンドの演奏に少しでも近づけるも良し、小編成だからこそできることを追及するも良し、演奏する人数に関わらず表現方法は無限大ですね!

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