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ギタリストが楽譜を読めない理由5選

楽譜を読むのは苦手だけど読めたらきっと良いことがあるんだろうな・・と思っているギタリストは多いと思います!楽譜は言葉における文字に当たるので読めた方が良いのは明らかですが、そもそもギタリストが楽譜に苦手意識があるのは何故なんでしょうか??

かく言う私も楽譜が全く読めないわけではないのですが、決して得意ではありません。。

 

スラスラ読み書きできる人を見るといつも感心してしまいます。

 

自分もそうなれるように努力しようと思ってるんですが、どうもうまくことが運ばないんですよね・・。

 

 

 

思えば他の楽器で楽譜がどうこうって話をあまり聞いたことがないので、これはギタリスト特有の症状なんでしょう。

 

それなら、なぜギタリストが楽譜が苦手なのかを考えるとそれを克服するヒントになるかも??

 

今回はそんなモチベーションで、思いついた楽譜が苦手な理由を5つ挙げてみたいと思います。

①とりあえずタブ譜があれば弾ける

 

ギター用に書かれた譜面にはほぼ100%タブ譜が下側に付いています。

 

下手すればタブ譜だけの譜面(?)もあるくらいですね。

 

 

 

タブ譜だと、最低限のルールだけ覚えればすぐに左手の押え方を読み取ることができます。

 

押え方で音程は再現できますが他の要素(特にリズム)は?というと、原曲を聴いてそれを真似していることが多いのではないでしょうか?

 

なので譜面からは音程の情報だけを読み取っていることになります。

 

このタブ譜と音源を組み合わせで弾くのは比較的楽なので、段々と楽譜の方を読まなくなって読めないままになるのではないでしょうか。

 

 

 

タブ譜で曲をコピーするのも全然構わないと思うんですが、ある段階で急に壁にぶちあたる可能性があるとだけ認識しておくと良いと思います。

 

例えば理論的なことを理解するには楽譜が不可欠ですし、ギター用に書かれた譜面以外を読むケースも徐々に出てきます。

 

曲をコピーしている間は周りがタブ譜であふれていますが、そこから一歩踏み出そうとすると急に楽譜が登場するイメージですね・・。

 

なので時間がある時には楽譜を読んで正解をタブ譜で確認するなど、少しずつ楽譜になれていくのが無難です(タブ譜が間違っていることも結構ありますが・・)。

 

日本語で色々吸収しつつ、より話す人の多い英語を学ぶみたいな感じですね!(たぶん)

②同じ音が複数のポジションで弾ける

 

ピアノだと1つの鍵盤に1つの音程が割り当てられています。

 

しかし、ギターだと例えば1弦5フレットと2弦10フレットで同じAの音が出せます。

 

この楽譜の音程に対する正解の押え方が1つではないことも、ギタリストが楽譜が苦手な理由として良く語られます。

 

 

 

確かに楽譜を読んで弾いていて、やけに弾きにくいフィンガリングだなと思ってタブ譜や実際の演奏の映像を見たら全然違うポジションだった・・ってことはよくあります。

 

同じ音程でも弾く弦によって音色が異なるので、本来は響きが良いポジションを選択すべきなんでしょうが、前後のフレーズからのポジション移動なども考慮したい所です。

 

こういったプラスアルファの読み取りが必要な所が難しいですね。。

 

地道な克服法としては、同じ譜例を複数のポジションで弾くのが良い練習になりそうです。

③和音を読む必要がある

 

他の楽器の楽譜がどんな感じかあまり詳しくありませんが、おそらくサックスだと常に同時に1音、バイオリンだとほとんどが同時に1音でまれに2音という形になっていると思います。

 

ギターは最大で同時に6音なので、単純に考えると楽譜から読み取る情報が多くて大変です。

 

同じ和音楽器のピアノの習得に長い時間がかかることを考えると、ギターの楽譜もなかなかのイバラの道ですね・・。

 

 

 

それでもたいがいは同時発音数が2音とか3音なので、ギター用の譜面だと頑張れば何とかなるかもしれません。

 

さらに難しいのは、ハモリ付きのボーカルパートとかピアノのメロディーの譜面をギターで弾くときです!

 

楽譜通りに弾こうとするとギターでは物理的に押えられないとか、押えられてもとんでもなく難しい運指になったりするので音を省略したりアレンジする必要が出てきます。

 

ここでもプラスアルファの読み取りが出てきましたね・・。

④視覚的に弾くことができる

 

ギターのコードやスケールを形で覚えている人も多いと思います。

 

同じ形でそのままポジション移動するだけで違うキーに対応できるのも、弦楽器の特権ですね!

 

その形のそれぞれの点がどのような音程かを理解して活用してるかは人それぞれですが、とにかく視覚的に音を把握できるのがギターの良い所です。

 

 

 

ところが楽譜の音程と視覚的に把握している指板の形とが頭の中がリンクしにくいので、楽譜との相性となるとあまり良くなさそうです。

 

楽譜と指板上の形の変換を何回もしながら落とし込んでいくという、他の楽器にはないステップが必要になってくるので・・。

 

これに関しては様々な知識や方法論がからんでくる所なので、機会があれば整理したいと思います。

⑤楽譜が必要になることが少ない

 

色々と楽譜が読めない理由を考えてきましたが、結局は「慣れ」が少ないからなのもありそうです。

 

クラシック以外の分野では楽譜を見ずに演奏するケースが多いので、基本的な所は暗譜してしまいます。

 

弾き語りでは譜面台を立てていることも多いですが、これは歌詞やコード譜を見ていることがほとんどです。

 

バンドでアレンジする際も、譜面を書いて渡すよりは演奏しながら決めていくことが多いのではないでしょうか?

 

 

 

もちろん、きっちり編曲されたアンサンブルの中では楽譜の通りに弾かなければなりませんが、そういったジャンルの音楽でギターをあまり用いない印象があります。

 

なのでギタリストは特に積極的に楽譜を読むように心がけなくては、いつまでも楽譜から遠ざかったままに・・。

 

難しい譜面をバリバリ初見で弾ける必要性はなさそうですが、普段文字を読み書きしたりするように、自分のペースで譜面を読んだり書いたりできるくらいの準備はしておきたい所ですね。

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