練習を邪魔されて良いとき、悪いとき

ギターの練習は1人で集中してやるものだというイメージはありませんか？私も練習の途中で家族や携帯の通知に集中をさえぎられて意気消沈したことが何回もありました。しかしそんな状況も、場合によっては役に立つのではないかという考え方に変わりつつあります。

まずは、練習を邪魔されるとあまり良いことがないシチュエーションです。

真っ先に思いつくのは耳コピをしているとき！

集中して音を拾って頭の中やギターの指板上で必死に情報を処理しているのに、途中で邪魔されると作業が円滑に進みません。

耳コピの時はイヤホンやヘッドフォンでモニタリングしていることが多いので、急に何か言われてもすぐに状況を把握できないのもテンションが下がるポイントです。

アレンジをしているときや曲を作っているときも1人で集中したいことが多いです。

些細なことで中断されるだけでも、一生懸命絞り出していたアイデアが出なくなってしまうことは良くあります。

何回弾いたら良いフレーズが思いつくとかではないので、ゴールまでの道のりが遠ざかってしまうイメージですね。

反復練習なら、例えば2回連続で弾くのと1回弾いて中断してからもう1回弾くのではそれほど変わらないと思うのですが・・クリエイティブな作業はそれが難しいです。

ただ、人と相談しながら考えを形にしていくのが得意な人もいるのでその場合はこの限りではありません。

バンドでジャムをしながら曲を作っていくようなイメージでしょうか？？

それでもそこで提示するアイデアは、個人で集中して弾いているときにストックされたものがほとんどだと思います。

後は練習と言えないかもしれませんが、録音しているときも当然邪魔はNGですね。

集中が途切れますし、雑音も入るので良いことなしです。

軽くアイデアを録音するときくらいなら良いですが・・。

でもこれは邪魔(というか用事)で来る人は録音していることなんて知らないので、自分で場所や環境を整えないといけない自己責任感はあります。。

続いて、練習を邪魔されてもそれを活かしてより効率的に上達できるかもしれないシチュエーションです。

それはずばり、練習の最終段階として曲を反復練習している時です！

ライブや録音に向けて最後の仕上げをしている状態ですね。

このときの練習の大きな目的の1つとして、環境が変わったり、オーディエンスがいたり、普段は起こらないアクシデントがあっても冷静に演奏できるようにすることが挙げられます。

練習の邪魔は、仮想的にこれらの外因になってくれている気がしませんか？？

1人で集中しているときに弾けていても、少し名前を呼ばれただけで弾けなくなってしまうようでは、おそらく本番で高い確率で失敗してしまいますよね。。

つまり、邪魔が入ることで反復練習の成熟度や、実は弾けていない部分などが分かるということです！

それが分かれば、後はまた普段の練習にフィードバックすればOKですね。

まだまだ反復練習が必要なのか、特に練習が必要なフレーズがあるのか、逆に他の曲に練習時間を割いた方が良いのか、1人でやっていると中々分からないことが見えてきます。

かのリッチー・ブラックモアが、テレビを見ながら練習していたという話を聞いたことがあります。

生真面目な人には、一流ギタリストがながら練習なんて！と信じがたいことですが・・。

リッチー曰く、テレビがついているくらいで弾けなくなるようでは、本番では弾けないからとのことらしいです。

本人はインタビューでひょうひょうとしているので、真偽のほどは分かりませんが・・今回のブログを書いていて思い出したので、例としてご紹介しました。

私の場合は自宅の練習部屋にいると小さな子供が入って来るので、なるべく誰も起きていない朝のうちから練習するようにしています。

どうしても邪魔されるような状況になったときは・・弾きながら対応できないか試みます！

緊急のことならもちろん弾く手を止めますが・・。

他にも、新しく完成した曲を披露してみてウケを確かめるなど、無下に追い出すのではなく状況を好転できるように心掛けています。

ギターの練習がうまくいかないとイライラしてしまいますが、今回書いてきたようにそれを他人のせいにせず、適切に状況を判断し、活かす気持ちで取り組んでいきたいですね。

本当に集中したいときは、自ら環境を変えて外因をなくす努力も大切そうです。

私は早起きして練習しているだけですが、自宅から出て練習場所を確保している方などは尊敬します。

ちなみにブログは普段は1人の時に書いているのですが、今回は諸事情で子守りをしながら執筆しています。

なので難産な割には内容があるのかないのか分からない感じですが・・。

後から振り返って書けてないことがあれば自省したいと思います！