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ギターに関する「言われてモヤモヤしたこと」

ギターを弾いていると色んな感想やコメントをもらうことがあると思います。それらはモチベーションを上げてくれたり、足りない部分に気付かせてくれたりと有益なこともありますが、何となくモヤモヤする内容もあったりします・・。

「何か弾いて」

 

ギターを始めた直後から言われ始めるモヤモヤコメントが、この「何か弾いて」ではないでしょうか。

 

別に純粋にギターを聴いてみたいと思っている人から言われるなら、特に問題ありません。

 

何かワンフレーズだけでも弾いてギターの音色を楽しんでもらえばOKです。

 

もしかしたらその人もギターの沼にはまるかもしれませんね。

 

 

 

ただ「何か弾いて」のやり取りで、たまにすごく嫌な気持ちになることがあるんです・・。

 

思うに、それは相手が謎のマウントを取ろうとしている時です。

 

発言者がギターを弾く人なら「演奏のアラを探して自分の方がうまいことを見せつけてやろう。」

 

発言者がギターを弾かない人なら「自分ができないことができてうらやましい。どんな演奏でも文句をつけてやろう。」

 

やり取りから、そういった気持ちが透けて見えた時ですね・・。

 

 

 

私と同じように、実際に経験された方も多いのではないでしょうか。

 

こちらも、かわいそうな人だな・・と思ってスルーすれば良いのですが、人間なので良い気はしません。

 

相手にとっても無駄に自尊心を肥大させるだけですし、本当に誰も得しない時間です。

「それくらい練習時間取れたら上達するよ」

 

これはギターではない楽器をやっている人から言われた言葉です。

 

私が近くでギターを弾いてたか、音楽のウンチクみたいなのを話してた時だったと思います・・。

 

その人は普段仕事や家庭や付き合いを優先して音楽のことを後回しするので、プレイヤーとしてはそんなに突出してはいません。

 

というかそれだけだと楽器が趣味のまともな良い人ですね!

 

 

 

しかしこの「それくらい練習時間取れたら上達するよ」には参りました。

 

そんなこと言ってしまうと、すべてそうだと思いませんか・・?

 

もっと勉強時間が取れたらあの大学に合格できてたのに!

 

もっとトレーニングの時間が取れたら情けない体形じゃなかったのに!

 

もっと家にいる時間が取れたら家族とコミュニケーションが取れてたのに!

 

 

 

何かに取り組む目標やモチベーションを作って、時間を捻出して、かつそれで結果を出すように努力して・・と何重にもなっている価値を否定し、自分が何かをできないことを正当化してしまっています。

 

そもそも私自分がたくさん練習してるとも思ってませんし(むしろもっとやらなきゃと思ってます・・)。

 

本当に無意味な「たられば」だと思います。

「弾き方を変えたら?」

 

これは言葉のニュアンスや言う人にもよるのですが・・最もモヤモヤするコメントの1つです。

 

ギターをある程度弾いて来た人なら、誰しもが積み重ねてきたものがあると思います。

 

その歴史を深く考えずにひっくり返すような言い方です。

 

 

 

私の場合は肉弾き(爪を使わずに指先で弾く方法)で弾くことが多いのですが、それに対して「爪で弾いたら?」というコメントが最たるものです。

 

確かに肉弾きでは、まだまだ人を気持ちを動かせる音になってないかもしれません。

 

しかし、この弾き方にこだわっているのにはそれなりの理由があります。

 

 

 

私の中ではもともと上手にギターを弾きたいという気持ち以外に、個性的なプレイをしたいという思いがずっとあります。

 

現在のフィンガーピッキングは爪で弾くのが主流なので、違うスタイルを取った方が人と違うことがしやすいのではないかというのが1つの理由です。

 

 

 

そもそも肉弾きだと自分の身体で音を出している感覚があるので、それが好きだというのもあります。

 

ピックで弾くのも好きですが、どうしてもモノとモノがぶつかって音が出ていると思ってしまいますし・・。

 

人間の手で直接音を出す楽器ってあまりない気がするので、その辺りも大切にしたいです。

 

 

 

仕事をしながらギターを弾く場合、職業上の理由で爪を伸ばせないことも多くあります。

 

世の中に流れているフィンガーピッキングは爪弾きが多数ですが、実際のプレイヤー人口としては肉弾きが多数ではないでしょうか?

 

自分が少しでも肉弾きのコツや良い所を見つけることで、より多くの人にギターに親しんでもらえるのではないかとも考えています。

 

 

 

・・そんなことを色々と考えながら日々練習し、改良を重ねてきているつもりなので、弾き方に対するコメントは「とっくの昔に検討済み」のことが多いです。

 

もちろん人に聴いてもらってナンボなので、様々な意見を受け止めないといけないとは思います。

 

弾き方や音色に対するコメントも、参考になることが山ほどあります!

 

 

 

嫌な気持ちになるのは、何となくコメントした人の器の小ささが見えてしまう時です。

 

肉弾きに関しては、言った人の中では自身の中にベストな音色があって、それと違ったら駄目という思考なのかも・・とか余計なことを考えてしまいます。

 

やはり誰も得をしない状態です。

おわりに

 

ここまで3つのモヤモヤコメントをご紹介してきました。

 

それら共通するのは、相手(ギターを弾く側)の立場を考えずに自分(コメントする側)が優位な立場のように見せたり、何もできないことの言い訳を暗にしたりという自分本位のコメントだということです。

 

なのでギタリスト側に響かないどころか、嫌な気持ちになるのは当然だと思います。

 

 

 

このブログはもともと、私のモヤモヤを文章にして見てもらって発散しようという意図で書き始めました。

 

何か感じてもらえるとうれしいのですが、文句の文句?を言うだけでは建設的ではないですね・・。

 

なので、せめて自分が言われて誰得だと思ったことは相手にも言わないように、これからは十分に注意したいと思います。

 

それだとモヤモヤコメントも反面教師になるので無駄にはなりませんし!

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