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演奏者と観客を分断する大きな壁「譜面台」のやめ方

新型コロナウイルスが5類感染症になって1ヶ月が経ちました。ライブハウスなどに配置されいた飛沫防止のアクリル板やビニールカーテンもほとんどのお店で撤去されつつあります。しかし、演奏者とお客さんを隔てる大きな壁がまだ残っています。それは・・譜面台です!

肝心なところが見えない・・

 

譜面台にのせた楽譜や歌詞を見ながら演奏するスタイルの人は多いと思います。

 

大きな会場ではあまり見かけませんが、小さめのライブハウスやライブバー、ライブカフェと呼ばれる場所でライブを見ると、半分以上の演奏者が譜面台を使っているのでは?という印象があります。

 

 

 

最初に断っておきたいのですが、このブログは別に譜面台を使わずに演奏するが一番だ!と主張したいわけではありません。

 

以前のブログ「楽譜を見ながら弾いて良いとき、悪いとき」で考察したように、状況に応じて使うのも使わないのもありだと思います。

 

 

 

しかし、譜面台を使う場合にはどうしても避けられないデメリットがあります。

 

それは、譜面台が演奏者と聴く人の間をさえぎってしまうことです。

 

せっかく同じ空間で演奏しているのに、譜面台が邪魔でお客さんからは演奏している姿がほとんど見えなくなるんです!

 

 

 

特に座って演奏する場合の見えなさは半端ではありません。

 

見る角度にもよると思いますが、演奏者の手元は大きく動いたときにたまに見えるだけ・・なんてことはザラです。

 

ギター以外の楽器、例えばキーボードだと、見えたところでどういう風に弾いているのかやどんなテクニックを使っているのかは私にはわかりません。

 

しかし、時には華麗に動き、時には静かに楽曲を彩る演奏者の手元を見たいと思うのは私だけではないはずです!

 

 

 

ギターの場合、座るとちょうどギターを構える位置に譜面台が来てしまうことも多いです。

 

なので下手すればどんなギターを弾いていたのかを、演奏が終わった後に(演奏者がステージから降りる時に)初めて知るなんてこともあります。

 

唯一見えやすいギターのヘッドから、どんなギターを使っているか想像するなんてこともありますが・・一体何のプレイでしょうか笑

 

 

 

逆に演奏者の顔は譜面台より上の位置に来ることが多いので、さすがに誰が演奏しているか分からないということはありません。

 

しかし、譜面台を見るために演奏者はどうしても伏し目がちになってしまいます(これは立って弾く場合でも当てはまりますね)。

 

どんなイケメンでも美人でも、長い時間下を向いている姿を見せられたらうーんって感じになってしまいます・・。

 

 

 

譜面台で物理的に演奏者が見えないのはここまで書いてきた通りですが、他にも見えない壁があるような気がします。

 

譜面を見ながら弾いているのを見ると、演奏者が譜面の世界に入ってしまっているように感じたり、曲への理解が浅いまま演奏しているように感じたりしないでしょうか?

 

実際はそんなことなく、長い時間をかけて育ててきた曲かもしれません。

 

しかし視覚から得られる情報の影響は大きいため、どうしても気持ちがこもっていないような印象をぬぐい切ることができない部分もあります。。

「譜面台」のやめ方①

 

「特定の場合以外は譜面台を使わない方が良いのは分かった。じゃあどうすれば譜面台なしで演奏できるようになるのか?」

 

見えない見えないと愚痴だけ言ってても仕方がないので、ここからはない知恵をふり絞って譜面台なしで演奏する方法を考えたいと思います!

 

 

 

そもそもなぜ譜面台を使うのか?その理由を考えてみました。

 

譜面台を使う理由がなくなったら、問題が解決できるのではないかと思った次第です・・。

 

まず浮かんだのは「曲を覚えられないから」という理由です。

 

 

 

当たり前ですが、曲が頭に入っていないから、何も見ずに演奏することができないから譜面台を使うはずです。

 

どれだけ頭に入っているかの度合いは、様々な状況がありそうです。

 

本番までの期間が短くて途中まで(もしくは簡単なところ)しか覚えられないこともあれば、鼻っから楽譜を見て弾く予定なので暗譜をしようとしていないこともあるでしょう。

 

準備期間が短いのはどうしようもないところもありますが、とにかく楽譜を見ないで練習しないと問題は解決しませんね!

 

 

 

「そうは言っても曲を覚えるのが苦手で・・」という声もあると思います。

 

そんな時、もしやったことがなければトライしてみて欲しいのが、音楽理論を(少しで良いので)知ることです。

 

それだけで演奏の内容がかなり整理できて覚えやすくなります!

 

 

 

例えば単なるコードネームの羅列に見えていて覚えられなかったコード進行が、意味のある繋がりに見えてきたりします。

 

言い方が難しいですが、単語の意味だけを理解してセリフを覚えるのではなく、文章として誰がどのような状況で言ったものかも理解して覚える感覚です。

 

最初のコードが分かると次のコードが自然に分かったり、曲中に転調しても相対的なコードの関係が変わっていないことが分かったりするので、曲を覚えるスピードが格段に上がります!

 

 

 

理論なんて知らなくても音楽はできるぜ!というスタンスもありだと思いますが、もしかしたらそのこだわりが自分の首を絞めているかもしれません・・。

 

だまされたと思って一度トライしてみてはいかがでしょうか?

 

子どもの頃から体に染みついている譜面を見ながら弾くというスタイルは、なかなか根性だけではどうしようもない部分があると思います。

「譜面台」のやめ方②

 

もう1つ譜面台を使う理由として浮かんだのが「ないと不安だから」です。

 

練習の時は譜面を見なくてもきちんと演奏できている。

 

でも本番で忘れてしまうのが怖くて、お守りのように譜面を持って行く(せっかく持って行ったので見ながら演奏する)というものです。

 

 

 

この場合の譜面台のやめ方は精神的なところなので難しいですね・・。

 

何曲かやる本番の1曲だけとか曲の一部だけとかを、見ないで弾くようにチャレンジして少しずつ慣らしていくしかないでしょうか。

 

数をこなしていけばどんどん自信がついてくるはずです。

 

 

 

どうしても不安な場合は、小さなノートやカンペでつまづきそうな部分の譜面や歌詞を用意しておくと良いかもしれません。

 

小さいというところがポイントで、譜面台に置いたとしてもお客さんから見える範囲が格段に増えます。

 

自分の前ではなく横にコソッと置いておくと、自分の姿はより見てもらえやすくなりますね。

 

まあ横に置くと自分からは見えづらくなるのでどれを選択するかはトレードオフになりそうですが。。

さいごに

 

月並みな方法2つだけになりましたが、譜面台のやめ方をご紹介してきました。

 

個人的には譜面を見ないと弾けない曲は、まだ人に聴いてもらえる段階ではないと考えて本番で演奏することはありません。

 

しかしどんな人も準備期間が無限にあるわけではないですし、次々にせまるライブまでに色々な曲を覚えないといけないという人もいると思います。

 

今回のブログを書きながら、状況に合わせて最適な譜面台の使い方ができればなと思った次第です。

 

 

 

最近はタブレット端末を譜面台に置いて、楽譜や歌詞を確認する人も増えてきましたね。

 

しかしどんなに技術が発展しても透明の譜面は作れないので、演奏者が見えない問題は残りそうです。

 

まあ譜面台の裏側(お客さんの側)にスクリーンを用意して、カメラで撮影している譜面台の内側(演奏者側)の映像を出すとかしたら一応は解決するのかもしれませんが・・。

 

あと、もしかしたら名探偵コナンのコナン君のメガネに地図が映し出されるように、半透明で楽譜や歌詞を表示できるデバイスができたりするもしれません。

 

・・楽しそうですが何か精密すぎて誤作動とかが怖いですね。。

 

結局はアナログに自分自身を変えていくのが一番早そうです!

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