音楽やギターに関する話題を取り上げている当ブログですが、今回は現在様々なニュースが飛び交っているこの話題について書かせて下さい。と言うのも、ジャニー喜多川氏とは関係ありませんが私も類似した性加害のケースに遭遇したことがあるためです。封印していたその記憶を思い出してから、今までのモヤモヤが一気に噴き出したよな感覚になりました。
遭遇した性加害ケース
始めに私自身が体験したことについて書かせて下さい。
喜多川氏の件の被害者の方々に比べたら程度が軽く、また未遂に終わっているため被害者ヅラするなと言われるかもしれません。
しかし、当時かなりの恐怖を覚えたことだけは確かです。
喜多川氏のニュースを見ていても最初は身近な話題に感じなかったのですが、それは自分の忌まわしい体験を記憶から排除するように脳が自然に働いていたからかもしれません。
被害にあったのは小学校の中学年の時でした。
普段は友達と数人で一緒に下校していたのですが、その日はたまたま1人で学校から自宅まで、子供の足で15分程度の道を歩いて帰っていました。
住んでいたのが田舎だったため、下校中には近くに民家がない(人目のない)ポイントが存在します。
そのポイントに差し掛かった時、私の前に1人の男が立ちはだかりました。
普段の登下校時はすれ違う人はほとんどおらず、いても農作業をするおじいちゃんやおばあちゃんという環境です。
なので30歳くらいのその男は、子供の頃の私には異様な存在に見えました。
男は私に、お金をあげるから局部を見せてくれないかと頼んできました。
金額は確か10円とか20円だったと思います。
子供だからと思ってバカにしてたのか、本当に頭がおかしかったのかは今となっては分かりません・・。
当然そんなお金は入りませんし、何よりも自分が絶対にかなわない相手に、しかも助けを呼べない環境で異常なことを言われてパニックになりました。
従うことも逃げることもできず、ただただその場で固まっているしかない状態です。
その時、永遠にも思える沈黙をやぶる声が鳴り響きました。
「あんた何やってんの！？」
たまたま近くを通った友達のお母さんに声を掛けられた男は、たぶんどこかへ走って逃げたと思います。
たぶんとしか言えないのは、助けてもらってからの記憶がないからです。
もしかしたら安堵感でいっぱいで、状況を把握することができない状態だったのかもしれません。
その後、親や先生に覚えている限りのことを話しましたが、犯人が捕まったという話は聞いていません。
私の件では未遂なので警告とかで終わるのかもしれません。
しかし、もしかしたら実際に被害にあった子供が他にいたかもと思うと、何とも言えない気持ちになります。
ジャニー喜多川氏の件
話を喜多川氏の方に移すと、こちらは合宿所と呼ばれる自宅やホテルで性加害が行われていたようです。
逃げ場のない状況というのは私の場合と同じですね・・もちろん意図的にそういう場所を選んでいるんだと考えられます。
より悪質なのは、夢や希望を持っている少年達の未来を盾にしている点ですね。
断ったり後で誰かに話したりすると、自分が頑張って目指してきた芸能の世界への道が閉ざされる・・。
まさに進むも地獄、弾くも地獄です。
もはや卑劣な行為のオンパレードといえると思います。
他界した人の過去をとやかく言うのはどうなのかという批判があるかもしれません。
しかし生前はSNSもそこまで普及していない時代で、さらに事務所が言論封殺や情報規制で厳しく対処していたので批判のしようがありません。
実際に、カウアン岡本さんが喜多川氏の件をカミングアウトするより以前に、同じような案件で裁判沙汰になっていたようなのですが私は全く知りませんでした。
ファンの方には周知の事実だったんでしょうか？
思えば性加害のことを知らない昔から、ジャニーズ事務所のやり方に少し引っ掛かっていたことがありました。
私が中学生くらいのころ、当時すでに大人気だったSMAPは6人組でしたが、途中でメンバーの1人である森君が抜けて5人編成に変わる出来事がありました。
脱退の裏で何があったかは知りませんが、それ以降のSMAPの映像は過去の6人組時代のものであっても、うまい具合に森君のところだけ見切れて見えないようになっていたり、やんわりモザイクのようなものがかけられている等の処理がされていました。
森君がまるでもともと存在しなかったか人のように完璧に編集されてるんです！
森君サイドが芸能界とは違う世界に行くので、もう顔を出さないでほしいとお願いしたのかもしれません。
しかし、どこかにある独裁国家の情報統制されたテレビを見ているようで、ゾッとしたのを覚えています。
森君の件よりかなり後ですが、喜多川氏が亡くなってから放送された歌番組でも、同じ感覚になりました。
その歌番組では、トーク中にやたら喜多川氏を誉め称える言動があったり、「ジャニーさんありがとう」みたいなテロップが出たりといった編集がされていたんです。
私も好きなジャニーズの曲はたくさんありますし何となく見ていたのですが、ちょっと喜多川氏のことを持ち上げ過ぎではないかと思っていました。
今考えると背筋が凍りますね・・。
身近にひそむ巨大な闇
同じ犯罪でも、覚醒剤の使用で捕まった有名人が刑期を終えてからしれっと復帰するなど、芸能界は特殊な世界なのかもしれません。
しかし、喜多川氏の件はそれとはまた違う気持ち悪さが残っていました。
ある人の意見を聞いて原因が分かったのですが、それは「喜多川氏の異常な少年へ執着という原動力があったからこそ、ジャニーズ事務所が今のような力を持つまでに大きくなったかもしれない」ということです。
性加害が何かのはけ口のような形でポツンと別個に存在しているのではなく、他の多くのこととリンクして何人もの人を巻き込んでしまっているというイメージです。
そう考えると、今回の件はものすごく巨大な闇が身近にある感覚にならないでしょうか？
ジャニーズが好きな人は身近にたくさんいます。
私自身もジャニーズの曲を演奏することもあります。
もちろん(加害者以外の)人にも曲にも罪はありませんが、多かれ少なかれ何らかの形で性加害の件に加担している(していた)とも言えると思います。
黒いものが見えてしまった以上、それにふたをし続けて表面上の良い部分だけを楽しむというのは良い選択とは言えないのではないでしょうか？
デリケートな問題で、例えば子供にどう説明して良いかわからなかったりする部分もあります。
墓場まで持って行きたいと思っている被害者の方も多いはずなので、性加害のすべての明らかにすれば良い訳でもありません。
しかしせめて直接被害を受けていない自分達だけでも、一旦立ち止まって考えてみる必要があるのではないでしょうか？
今回の件で有名人の誰がどうコメントしたとか、国連が調査に乗り出したとか、様々なニュースが飛び交っています。
そういう報道が出ること自体、少し進んできているのかもしれませんが、まだまだ業界の側には自浄作用があるようには感じません。
しがらみのない私達「いちジャニーズ好き」から、少しずつできる範囲で動いていくことが良い結果に繋がるのではないかと思い、今回のようなブログを書かせて頂きました。
音楽にあまり関係のない長文を最後までお読みいただきありがとうございました！
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