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説得力がある?音楽関係の四字熟語いろいろ

一石二鳥とか朝三暮四などの四字熟語って、短い言葉の中に含蓄があるので妙な説得力がないでしょうか?ふとしたきっかけでそんなことを考えていたのですが、せっかくなので、音楽関係の四字熟語を探してブログにまとめたいと思います。

このブログを書くきっかけになったのは、音楽とは全く関係ないのですが、2024年のプロ野球の沢村賞についてのニュースでした。

 

ブログの公開時点で何故か記事のページは削除されていましたが、以下関係する部分を要約します。

  • 沢村賞は優秀な先発完投型の投手に贈られる賞ですが、2024年は該当者なしとなりました。
  • 選考委員会の堀内委員長は「投高打低の時代で、もう少し成績を挙げてほしい。帯に短しタスキに長しと言ったように、1本化するのが難しかった」と厳しい表情で語ったそうです。

確かに目立った成績のピッチャーがいなかったので、該当者がいないのは妥当なのかな、と始めは聞き流していました。

 

しかし、堀内委員長のコメントには何か違和感が残りました。

 

「投高打低」の時代で投手の成績は挙がりやすいのだからもうちょっと頑張れ・・という風に解釈できるのですが、投高打低とピッチャーの成績の良さには、強い相関関係があるのでしょうか?

 

 

 

どこのチームのピッチャーも打ちにくいのなら、自分のチームのバッターもなかなか得点を奪えないはずです。

 

ということは、打線の援護があまり期待できない状況で、ピッチャーは苦しい立ち回りを要求されることになります。

 

これは、沢村賞の選考基準である勝利数や勝率については、投高打低だからといって必ずしも成績が良くなる方向にならないのではないでしょうか。

 

 

 

確かに、他の選考基準である防御率や奪三振数は、投高打低で成績を挙げやすいかもしれません。

 

しかし、打線の援護が少なくピッチャーが疲弊した状態になりやすいことを考えると、完全に有利とも言えない気がします。

 

 

 

あまり野球に詳しくないので分かりませんが、意味を深く考えずに「投高打低」という野球関連の四字熟語の表面の説得力だけを使って、それらしいコメントをしたことに、違和感を感じたのかもしれません。

 

コメントの全文を読んだわけではないので、記事にする時に変に切り取られていたりする可能性もあるので、何とも言えませんが・・。

 

 

 

前置きが長くなりましたが、とにかくさきほどのニュースで、四字熟語の難しさについて考えさせられました。

 

同時に、世の中には音楽関連の四字熟語もあると思うので、それをネタにブログを1本書いてみようと思った次第です。

 

さっそく音楽関連の四字熟語を調べてみると、こんなのが出てきました。

  • 雨林鈴曲(うりんれいきょく)
  • 益者三楽(えきしゃさんらく)
  • 高山流水(こうざんりゅうすい)
  • 千篇一律(せんぺんいちりつ)
  • 桑間濮上(そうかんぼくじょう)

※ 四字熟語データバンクより

 

 

 

 

え、1つも知らないんですが・・。

 

初見の四字熟語の意味をコピペして紹介するわけにもいかないですし、このブログもここまででしょうか・・。

 

いや、何とかして、読んで少しはためになったと思ってもらえるように、引き伸ばしてみます!

 

 

 

昔から伝わる四字熟語とまではいかなくても、音楽関連で漢字4文字の言葉なら、いくつか思い浮かびます。

 

それらについて意味を調べたり、少し考察したりする、というのはどうでしょうか!?

 

 

 

例えば、「管弦楽団」という言葉があります。

 

何か大仰な感じがして良いですね。

 

意味は「管弦楽を演奏する団体」のことです(そのままですね・・)。

 

管弦楽は「管楽器や弦楽器などの組み合わせによる大規模な合奏」なので、管弦楽団はいわゆるオーケストラを差します。

 

おいそれと結成できるものではありませんし、これは文字面に負けていない言葉と言えそうです。

 

管弦楽団もオーケストラも同じ意味なのに、漢字4文字だと堅苦しい感じや格調高い感じがするのが面白いです。

 

 

 

管弦楽団の中にはバイオリンを始めとする「擦弦楽器」が多いですが、ギターは「撥弦楽器」ですね。

 

擦弦楽器は弦をこすって、撥弦楽器は弦をはじいて音を出す楽器です。

 

管弦楽団とオーケストラのように、対応する英語があるのか調べてみましたが、それぞれ"bowed string instrument"と"plucked string instrument"という長めの言葉が出てきました。

 

この辺りは漢字の面目躍如といった感じがします。

 

 

 

他にも弦楽器の種類はないのか調べてみたら「打弦楽器」というのが出てきました。

 

これはハンマーダルシマーが代表的な楽器のようですが(馴染みがない・・)、広義ではピアノも含まれるようです。

 

弦楽器を分類すると「擦弦楽器」「撥弦楽器」「打弦楽器」となる・・うーん、何か分かりませんが強そう。。

 

そいういえば、多くの弦楽器には「異弦同音」がありますね。

 

異なる弦で同じ音程を出すことができる、というあれです。

 

例えば、2弦の5フレットと1弦の開放弦の音が同じEの音になります。

 

その性質を利用して、チューニングで多用されますね。

 

 

 

同じ音程と言っても音色や弾きやすさが違うので、実際の演奏ではどの弦を使うかを適宜選択しないといけません。

 

さらに、五線譜で書かれている音程が複数のポジションに存在するということなので、楽譜が読みにくい原因にもなっています。

 

「異弦同音」は弦楽器の面白い特徴でもありますが、現楽器の難しさも内包していると言えそうです。

 

 

 

「異弦同音」を克服して暗譜やギターアレンジができたら、「反復練習」をすることになります。

 

この言葉はあまり仰々しい感じはしませんが、何となく反復練習は正義!のようなイメージがあるように思います。

 

確かに、何回も同じ動きを繰り返して体に覚えさせることは重要ですが、間違った動きを繰り返してしまうと逆効果になってしまいます。

 

他にも、同じ曲を何回も反復練習していると曲の構成に対する意識が希薄になって、次にAに戻るべきなのかDに進むべきかがどっちだったっけ??となってしまうこともあります。

 

機械的に繰り返すのではなく、しっかり考えて演奏することが大事ですね。

 

 

 

そういえば演奏を影から支える「音楽理論」には、漢字4文字の言葉がいくつか出てきます。

 

例えば「長三和音」とか「完全五度」とかですね。

 

字面だけ見ると、なんだか小難しい感じがプンプンします。。

 

 

 

ギターはコードネームをもとに演奏することが多いので、音楽理論に関する言葉も、コードのように英語表記の方が分かりやすいかもしれません。

 

さきほどの言葉を英語に直すと、「長三和音」はいわゆるメジャーコード(メジャートライアド)、「完全五度」はPerfect 5thとなります。

 

漢字だと少ない文字数で端的に表せますが、最初の「投高打低」の話のように意味をよく考えないと、間違った方向に行ってしまう可能性がありそうです。

 

 

 

以上、音楽関係の四字熟語、もとい、漢字4文字の用語でした!

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