
スポーツ用のスマートウォッチを使い出して1年になります。これのおかげで運動嫌いな私でも、日々のジョギングが習慣になりました。同じように楽器用のスマートウォッチがあれば練習もはかどって、表現の幅もどんどん広がっていくのでは?と思ったのですが・・。
いきなりですが、楽器の演奏に特化したスマートウォッチは現時点では販売されていないようです。
もちろんApple Watchのような汎用的なスマートウォッチであれば、音楽を聴いたりアプリのメトロノームを鳴らしたりということはできると思います。
しかし、それはスマホの延長線上でしかなく、わざわざウォッチを買ってまで使う機能かと言われると疑問符が付きそうです。
そこで、まだ見ぬ楽器用スマートウォッチの機能を考えてみようというのが、今回のブログです。
今はその機能をウォッチで実行することはできませんが、アナログに(手作業で)やることはできるはず。
そうすることで、体を動かすのが嫌いな人間でも何とか最低限の運動をするようになった・・ようなスポーツ用のスマートウォッチと同様の効果が、楽器演奏でも得られるかもしれません!
スイッチを入れる
スポーツ用のスマートウォッチで良いなと思ったのが、様々な運動(エクササイズ)の「開始」と「終了」が明確になることです。。
例えば「開始」時はランニングやストレッチなどのエクササイズを選択してスタートボタンを押すのですが、それにより自分の頭もスイッチが入った状態になります。
ウォッチはエクササイズをしている時間を計測している他、心拍数やGPSから測定した移動距離によって消費カロリーなどを割り出してくれるので、サボったり他のことをしたりする気持ちはかなり抑えられます。
「終了」時も同じようにボタンを押すことになるので、エクササイズをやるべき時間とそうでない(休むべき)時間の切り替えをしっかりすることができます。
電話やメールの他、スマホへ次々に飛び込んでくるメッセージやニュースなどで、今何をやっているのか分からなくなってしまうこともある現代において、物理的にも精神的にもスイッチのオンオフができるのはかなり有益だと感じました。
楽器をダラダラと自由に演奏する時間も悪くないですが、やはり運動と同じようにメリハリをつけた方が良い効果があると思います。
練習であればやる時間や場所をしっかりと決めておく。
本番であれば演奏の前に曲に入り込んでから弾き始めたり、曲が終わったらMCのために頭を切り替えたりするのを日ごろから心掛けておけば、十分に楽器用スマートウォッチの代わりになりそうです。
スマホの電源をオフにすることで、逆に演奏のスイッチを入れるというのも良いかもしれません。
そういえばスポーツ用のスマートウォッチでは、心拍数の情報がカロリー計算などに使われています。
楽器用だと心拍数をもとに、あがり具合(緊張の具合)を計れたら面白そうですね。
本番開始直後の緊張がマックスの時は、心拍数が大きくミスも出やすくなる。
逆に落ち着いてきた後半は、心拍数も安定してリラックスした演奏ができる・・そんな傾向がデータとして得られるかもしれません。
ログの保存
スポーツ用のスマートウォッチでもう1つ良いと思ったのが、エクササイズのログが保存できることです。
エクササイズのたびにきっちり「開始」「終了」ボタンを押していれば、後は自動的にその内容が記録されていきます。
蓄積されたログはウォッチ本体の他、対応したアプリでも確認でき、月にどれくらい運動したかやエクササイズの負荷が適切かなどが分かります。
別に頻繁にログを確認するわけではないのですが、記録が残っているという感覚がモチベーションの維持に繋がっているのは間違いありません。
今月は合計XX時間も運動したのか・・などと具体的な数字があるだけでも、頑張ってる感が見える感じでうれしくなります。
まあいくら長時間でも軽すぎる運動なら効果がないと思いますが、ウォッチが心拍数などで運動強度を「監視」している状態なので、その辺りも心配ありません。
楽器演奏においては、手動で何かしら記録をつけておけばウォッチのログ保存機能の代わりになりますね。
私はExcelデータに演奏した時間や課題、所感などをメモしていますが、フォーマットは様々考えられそうです。
スマホで記録に適したアプリがあればそれでも良いですし、アナログに手帳に書き込んでいくのもありだと思います。
将来的には楽器用のスマートウォッチが普及して、その辺のことは勝手にやってくれるようになれば楽ですね。
演奏内容から勝手に曲を割り出して、どの曲をどれくらい弾いたかを記録してくれるとか、練習後にウォッチに向かって課題などをしゃべっておくと、自動的に文字に起こしておいてくれるとかしてくれたら便利です。
個々の機能自体はYouTubeなどでも既に実装されているものなので、後は誰かが時計としてまとめてくれたら何とかなるはず・・(期待してます!)。
その他の機能
ここまでで、スポーツ用のスマートウォッチの「スイッチを入れる」機能と「ログの保存」機能について、その効果とアナログに実行する方法を考えてきました。
どちらも大した話ではないように見えますが、意識するとしないでは結構差が出てくる所だと思います。
逆に天性の才能を持ったギタリストというのは、そういったことを息を吸うように自然にできる人達なのかもしれません・・。
では最後に、楽器用スマートウォッチに欲しい機能をいくつか書き出して終わりにしたいと思います。
電機メーカーなどの開発者の方は、ぜひ一読頂いて機能を実現させて下さい・・(待ってます!)。
逆に我々ギタリストは、各機能をどうやったらアナログに実行できるかを考えことにしましょう!
私だけではそれほどアイデアが出てこないので、ぜひ皆さんも色々考えてみて下さい。
- 音以外のメトロノーム機能 (例えば振動で刻めば音楽の邪魔にならない?)
- 弾いた音の周波数成分の表示機能 (イコライザー等のセッティングの参考にできる?)
- ギターの保存に適した環境かを計測する機能 (温度や湿度などの情報から判断できるはず)
- セットリストやレパートリーの管理機能 (本番でエフェクターが壊れたとして、それを使わない曲が分かるとか・・)
- 本番でのタイムキーパー機能 (持ち時間が後10分になったら振動するなど)
- 演奏に合わせて光ったりする (←稚拙な表現ですが演奏時の見た目をカッコ良くできれば・・)
- 曲の判定機能 (リフだけ知ってて曲名を知らない時とかに使える?)