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ニートは超絶ギタリストになれるか?

「最近練習する時間がなくって・・」という言葉が口癖になってないでしょうか。確かに仕事や勉強などに追われているとギターの練習ができませんが、もし時間があったら練習するでしょうか?ニートが超絶ギタリストになった例を聞いたことがないように、人間どうやら時間があっても練習するとは限らないようです。

ニートを引き合いに出しましたが、自由に使える時間がある立場なら状況は同じだと思います。

 

仕事を引退して悠々自適に過ごしている男性も、子供が自立した後の有閑マダムも、練習する時間はありそうですが、超絶ギタリストになった話は聞きません。

 

偉そうに書いている私自身も、学生時代はほぼ帰宅部で時間がありましたが、特別たくさん練習していた訳ではありませんでした・・。

 

楽器の習得には長い年月がかかるとはいえ、ギターを弾く余裕があるならメキメキ上達して、少しはウワサになっても良さそうなものです。

 

 

 

ということは、時間があっても練習するとは限らないようです。

 

つまり、

 

使える時間練習時間

(≠はノットイコール)

 

ということになりそうですね。

 

 

 

理由はいくつか考えられそうですが、そもそも普通に生活するのにも時間が掛かることが挙げられると思います。

 

食事1つするにしても、自分で作るならもちろん時間が掛かりますし、お店に行くにしても、出来合いのものを買いに行くにしても時間が掛かります。

 

ただ食べたら終わりではなく、後片付けも必要ですし・・。

 

実際、週末に自分の子供のために1日3食ご飯を作ることがあるのですが、もう1日の半分くらいはキッチンに立っている感覚です。

 

食事以外にも、もちろんやらないといけないことはあるので、それだけで結構な時間を使うことになりますね。

 

ふと思ったのですが、世間で芸術家と呼ばれるような人は、この辺りもすべて犠牲にしているからこそ芸術家なのかもしれません・・。

 

 

 

生活に必須のこと以外だと、練習よりも楽で楽しいことが周りにあるのが、練習しない大きな理由だと思います。

 

例えばテレビを見るとか、ゲームをするとか、スマホをいじるとかです。

 

別にどれも問題ないことだと思いますが、ダラダラとやり過ぎてしまう中毒性があるように感じます。

 

それらの製作者サイドからすると、自分達のコンテンツにずっと時間を割いてもらえるように工夫して作っている訳なので、当然かもですが・・。

 

 

 

楽で楽しいことは、特に何もしなくてもご褒美が手に入るような、特殊な状態と言えるかもしれません。

 

これは想像でしかないのですが、まだ文明が生まれる前の大昔は、練習して弓が上手くなったから獲物がとれるようになったとか、体を鍛えて強くなったから女性に振り向いてもらえるようになったとか、何かを得るためには楽でないことをする必要があったはずです。

 

そんな時代が長く続いた後に、急に何もしなくても楽しいことにありつける状況が生まれるようになったので、人間の脳が混乱しているのではないでしょうか・・。

 

 

 

とある有名企業では、いわゆる性善説や性悪説ではなく「性弱説」をもとに業務フローを構築しているらしいです。

 

人は生まれながらにして弱いので、その弱さを補いつつ利益を上げられるようにするという独自の思想なのですが、何となく的を射てる気がします。

 

自分に厳しい一部の人間以外の大多数は、放っておいたら楽をしようとするに決まってますもんね(私もです)。

 

ギターの練習も、自分で時間を決めたり、定期的に人前で演奏する機会を作ったりして、弱い自分を何とか動かすように持っていくのが良いと思います。

 

ギターに対する情熱に溢れていたり、ギターが他の何よりも楽しいという人もいますが、これはレアケースです。

 

程度の差こそあれ情熱や楽しさは持続しにくいので、一般人は自分で自分を律するしかありません・・。

 

 

 

逆に、楽で楽しいものから少し距離を置くのも手かもしれません。

 

これは、時間を掛けているものの内心はあまり意味がないと思っている自分の行動を、断捨離するようなイメージでしょうか。

 

それによって時間に余裕が生まれれば、自然とギターの優先順位が上がって弾くようになるはずです。

 

 

 

最後に、一応ブログのタイトル「ニートは超絶ギタリストになれるか?」の回答を考えてみると、「なれないこともないが、可能性は低い」といった所でしょうか・・。

 

これまで書いてきたように、弱い自分を自分自身で少し追い込むことによって、ギターを練習するようになるかもしれません。

 

もともと時間はたっぷりある訳ですし・・。

 

 

 

しかしそれができるなら、超絶ギタリストになるよりも先に、仕事に就いたり教育を受けたりするようになりそうです。

 

真に上達するには1人で練習するだけではなく、ギタリストの仲間を作ったり、他の楽器と一緒に演奏したりと、人との関わりが重要になってきます。

 

もしそこまで出来たなら、きっとギター以外にも良い影響を及ぼすはずですね。

 

 

 

ちょっと「ニート」と「引きこもり」を混同するようなニュアンスになってしまいましたが・・とにかくギターを弾くことで、何か良い方向に行きそうという結論になって良かったです。

 

私も、練習時間がないことを言い訳にするのは、何のメリットもないのでスパっ辞めて、自然に練習するにはどうすれば良いかを考えていきたいと思います。

 

もちろん、たまに息抜きで楽で楽しいことをしながらですが・・。

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