
どんな分野にでも、趣味の範囲を超えて真剣に取り組んでいる人達がいます。そんなガチ勢には尊敬の念を抱きますが、中には心無いガチ勢がいてガッカリすることもあります。近くに心無いギターガチ勢がいないか、ご用心下さい・・。
このブログを書こうと思ったきっかけは、始めて1年くらいになるジョギングでの1コマです。
ギターに全く関係ないのですが、少しの間だけ話を聞いて下さい・・。
いつも同じ道を走っているのですが、どうやらジョギングコースに最適らしく、いつもたくさんの人で賑わっています。
ジョギングやウォーキングはもちろん、他にもワンちゃんの散歩やストレッチをされている方も交っているような感じです。
そんな中に、ジョギング(ランニングというべきかもしれませんが)のガチ勢ももちろんいます。
なぜガチ勢かというと、ランニングウェアや走るフォームといった見た目だけでなく、走るスピードや距離のレベルが全然違うからです。
同じ空間で走っている人間としては、よくあんなに体が動くな~と感心してしまいます。
ガチ勢のランナーの中には、ドタドタと必死に走っている私に挨拶をしてくれるような方もいます。
お互い違う方向に走っているので会話を交わすことはありませんが、挨拶1つだけでとても爽やかな気分で走ることができます。
そういったランナーは、同じ道を通る歩行者や車の邪魔にならないように気を配っていたりと、走りの所作もとてもスマートなことが多いです。
一方、中には心無いガチ勢のランナーもいます。
おそらくタイムや心拍数を気にしているのだと思うのですが、とんでもないスピードで蛇行しながら走ってくるんです!
多くの人が道の右か左に寄って走っているのに対して、アウトインアウトでグイグイ攻めてくる感じと言えば分かりやすいでしょうか・・。
しかもスピードを出しているために余裕がなく、このままではぶつかる!という時は走りの経験が浅いこちら側が道を譲るような形になります。
自分を追い込んで走るのは凄いと思いますが、公道でやってることなので、もう少しい何とかならないのかな・・と思ってしまいます。
他にも、人が1人通れるくらいの狭い道でも、当然のようにトップスピードで走ってきて、こちらが一時停止することもあります。
しかも、そういったガチ勢に限って、一瞥もせず当然のような顔をして去っていきますし・・。
後は、子供が近くにいるのに平気で信号を無視して横断するガチ勢もいます。
ここまで来ると、もはや無法者ですね!
こちらは走ることに関してはビギナーなので、良くないムーブをしていることもあるかもしれません。
ガチ勢からしたら、自分のペースを乱されている訳なので、逆に被害者意識がある可能性もあります。
しかし、せっかく走ることに真剣に取り組んでいるいるのに、ビギナーにちょっとどうかなと思われるのはカッコ悪い気がします。
前置きが長くなりましたが、ギターでも同じようなことが思い当たります。
バンド練習の時に自分の音だけ大きくして、全体のバランスを考えない人はいないでしょうか?
セッションで自分ばかりソロを弾いて、バトンを譲らない人はいないでしょうか?
楽器屋さんの試奏で爆音でテクニカルなフレーズを弾いて、マウントを取ってくる人はいないでしょうか?
心無いガチ勢は、自分の能力をある程度上げることはできるかもしれません。
しかし、周りを見る余裕がないか、そもそも周りが見えていないので、どこかで頭打ちになってしまうはずです。
周りから疎まれるハンデもあるので、よほど才能や実力がある人でない限り、こういった人種は生き残れない気がします。
そもそも、自分の能力を上げることだけに注力するのも悪手ではないでしょうか。
情けは人の為ならずではありませんが、ビギナーにうまく道を示してその分野の裾野を広げられれば、自分達にとっても良い影響があるはずです。
競技人口が多くなれば、より安価で性能が良い道具が開発されるかもしれませんし、マネタイズできる人の割合も増えてくるかもしれません。
心無いガチ勢が多くなると、その分野は衰退していく気がしてなりません・・。
では、ビギナーが心無いガチ勢と出会った時、どうすれば良いのでしょうか?
これは状況にも寄ると思いますが、そういった人達と距離を取るのが一番だと思います。
心無いガチ勢と絡んでも嫌な思いをするだけで、こちらに良いことはありません。
一応その分野については先輩なので、学べる部分もあるかもしれませんが・・長く付き合っていると、今度は自分が同じような心無いガチ勢になってしまう可能性も出てきてしまいます。
私も心無いガチ勢になっていることはないかと、自省しながら今回のブログを書いてきました・・。
逆に、自分よりさらにガチ勢の人から言われたりやられたりして嫌だったことは、うまく形を変えて他の人に伝えるようにしたいとも思います。
結局、小学校の道徳の授業のようなまとめになってしまいました。
しかし今回書いてきたように、大人でも実践するのはなかなか難しいですね。
だからこそ、子供の頃から口酸っぱく教えられているのかもしれません・・。