7月でこれだけ暑かったら10月や11月は一体どれくらい暑いんやろな!?という漫才が冗談ではなくなるくらい、最近は暑さのレベルが上がっている気がします。ギター本体やそれを弾く人間への影響もより大きくなってきそうです。今回は、暑さのギターへの影響とその対策を考えていきたいと思います。
ギターへの影響
まずは、暑さがギター本体に対してどのような影響をもたらすか考えてみます。
多くの人が実感しているのは、弦がサビやすくなることではないでしょうか。
夏場は汗をかきやすく、皮脂の分泌量も増えます。
それらが弦に付着する量も相対的に増えるため、サビやすくなるということですね。
対策としては、清潔なクロスで弦を丁寧に拭いてあげることだと思います。
当たり前だと思われるかもしれませんが、ギターを弾き終わった後のこの作業は意外と面倒で、中途半端にやりがちなので要注意です!
きちんと拭かないと、サビる以外にも音色の変化が早まったり、指との摩擦が増えて弾きにくくなるデメリットもあります。
劣化した弦は元には戻らないので、弦交換も必須になってきます。
冬場よりも夏場の方が交換のサイクルが短くなり、経済的には痛いですが、致し方ありません・・。
サビを放置して弾き続けると指をケガしてしまう可能性もあるので、本当に痛い思いをする前になんとか対策してしまいましょう!
弦以外に、ボディなどについた汗も綺麗に拭いた方が良いです。
汚い話ですが、汗が乾くと白い塩の結晶になり、ギターにダメージを与えてしまうことになります。
服なら洗濯すれば済みますが、ギターは拭くしかできないのでサボらないようにしましょう!
他に暑さがギター本体へ与える影響としては、ネックの反りが思い当たります。
正直、詳しいメカニズムは分からないのですが、暑い時期はネックが順反りの方向に反る傾向があるように思います。
気温が上がることによって弦が伸びて張力が下がるので、それで少しずつ順反りするのかもしれませんが・・。
おそらく、トラスロッドや木材の性質が大きく関係しているんだと思います。
いずれにしても、ネックの状態が変化したと感じたら、調整しないといけません。
信頼のできるリペアショップでやってもらうか、覚えのある人は自分で作業するのもありだと思います。
特に、塗装が薄かったりして繊細な高級ギターは温度の変化にも敏感なので、一層注意する必要があります。
また、ギター本体ではありませんが、暑いとピックも曲がります(私の使っているやつだけかもしれませんが・・)。
ティアドロップのように小さいものはそうでもないのですが、オニギリ型ように面積が大きなものは持った瞬間に分かるくらい反っていることがあります。
思った以上に弾き心地が変わってくるので、大事な場面でいきなり反ったピックを使うようなことがないように、気を付けたい所です。
先程少し触れましたが、温度が上がると弦が伸びるので、チューニングが下がります(逆も然り)。
ということは、チューニングする場所と実際に演奏する場所に温度差があると、チューニングが狂ってしまうということになります。
夏場はエアコンの有無や温度設定、風向きなどによって温度差が大きいことが多いので、これは注意ですね。
逆に、その性質を利用してチューニングすることも可能です。
例えば、エアコンのガンガン効いた部屋に移動してすぐにギターを弾く必要がある場合、弦が縮んで音程が上がることを見越して、少し低めにチューニングしておくといった具合です。
もちろん、最終的には現地で微調整する必要がありますが、そこでの作業時間を短縮し、素早くチューニングを安定させる効果はあるかと思います。
あまりないシチュエーションかもしれませんが、もし遭遇したら試してみて下さい。
プレイヤーへの影響
次に、暑さがギターを演奏する人間に対してどのような影響をもたらすか考えます。
最近私も経験したのですが、暑いと頭が真っ白になって弾こうとしたフレーズが頭から飛んでしまうことがあります。
これは、炎天下の中で何か作業していると、頭がボーっとしてくるのと同じ現象だと思います。
ライブハウスなどでは、ステージにスポットライトが当たっていることが多いです。
実際に演奏していると、小さなライトで照らされているだけでも、汗ばんでくるようなことが多くあります。
あまり動かずに弾いている私ですらそうなのに、激しく動きながらパフォーマンスをするバンドマンならなおさらだと思います。
体温が上がっている中でも、がむしゃらにやるのが売りな場合もあるかもしれませんが、きちんと演奏するのであれば一旦冷静になりたい所です。
曲のテンポを思っているよりも少し落としたりして、暑くて頭が回らないこととのバランスを取るのが良いのではないでしょうか。
寒くて指が動かず思うように弾けないないのも嫌ですが、暑いのは暑いので困りものですね・・。
頭が回らなくなる他に、汗による影響も考えられます。
特に、ピッキングする側の手には腕から汗が流れてきやすく、演奏に支障をきたすことがあります。
リストバンドなどでしっかりと対策したい所です。
汗をかくとギターと触れる右腕の感覚も変わってきます。
普段はサラサラしていても、少し汗をかくとベタベタして右腕が動かしづらくなってきます。
さらに汗をかくと、腕とギターの間に液体の汗が介在して変にツルツルした感触にもなります。
涼しい部屋では問題なかったストロークやカッティングなどが、急にやりづらくなってくるので要注意です。
この問題はアームカバーをしたりすることで解決するかもしれませんが、見た目(衣装)の大きな変更は難しいこともあると思います。
普段から本番と近い状況を作って練習しておき、暑さによる不確定要素を最小限に減らすことが重要になってきそうです。



