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ギターの優先度低すぎ問題

新型コロナウイルスが流行していた時、規模を問わず音楽ライブが軒並み中止になっていたのを、覚えている方も多いと思います。演奏する側にとっては、音楽の優先度の低さを思い知らされた出来事でした。しかしコロナ禍でなくても、音楽やギターの優先度は変わらず低いように感じます。

と言うのも、長い人生の中でも重要なイベントが次から次へとやってくるからです。

 

まず最初が受験で、人にもよりますが早い場合は小学校受験、そのあと中学受験、高校受験、大学受験と続きます。

 

さすがに「小学校受験が大変でギターが全然弾けなかったよ~」というケースを聞いたことがありませんが、中学受験を理由に始めたばかりのギターを中断するというケースが、実際に身近でありました。

 

小学生の時からコンスタントに弾き続けていたら、将来素晴らしいギタリストになっていたと思うのですが・・残念ですが仕方ありません。

 

 

 

高校受験や大学受験が終わっても、数年経ったらすぐに就職活動をする必要があります。

 

無事に就職が決まって働き始めても、しばらくは仕事に慣れるので精一杯で、中々ギターが手に付かないことも多いです。

 

出張で色々な所を飛び回ったり拘束時間が長かったりして、そもそも物理的にギターが弾けない状況になることもあります。

 

仕事がこなせるようになってきたからそろそろ・・と思いきや、それくらいのタイミングで、結婚・出産を迎える人も多いです。

 

女性の場合はギターどころではありませんし、男性の場合も奥さんを放っておいてギターばっかり弾いている訳にはいきません。

 

もちろん子供が生まれたら育児をしないといけないので、ギターはさらに遠い存在になっていきます。

 

 

 

子供が大きくなって少し落ち着いてきたかな・・というタイミングで、今度は仕事の方が大変になってきます。

 

年齢的に責任のある立場を任されることも増えてくるため、勤務時間以外でも様々なことに頭を悩ませることになります。

 

仕事の方が落ち着いていたとしても、今度は子供が受験を控えるようになり、せっかく弾けると思ったギターの音が煙たがられるという話も聞きます・・。

 

 

 

何だかんだで定年まで勤めあげて、これからは悠々自適にギターでも弾こうと思ったら、今度は親の介護や看取りが必要になってくるケースもあります。

 

年齢を重ねてきているので、自分自身も大きな病気にかかったりするかもしれません。

 

ようやくすべてが落ち着いた頃には、もう終活をしないといけない所にまで来ている・・なんてことも十分に起こり得ることだと思います。

 

結局、腰を据えてギターに取り組めるのは、学生時代の数年間と、仕事を引退した後の落ち着いている時くらいと言えるかもしれません。

 

想像していたよりも、かなり限定された期間ではないでしょうか?

 

先ほど書いたような人生とは違う道を歩む人も多いですが、その場合でもギターの優先度が低くなってしまう傾向は変わらないのではないかと思います。

 

 

 

特別に何か言いたいことがあって、このブログを書き始めた訳ではありません・・。

 

しかし書いていて思ったのは、「いつかやろう」とか、「落ち着いたらやろう」とか思っていると、あっという間に時間が過ぎ去ってしまうということです。

 

実際に私自身も、もっとああしておけば良かったとか、これをやっておくべきだったと思うことがたくさんあります。

 

 

 

そういった後悔も含めて今があると言えなくもないですが、せっかくなら「やりきった!」と思えるように過ごしていきたいですね。

 

ちょっとした自分の時間を大切にして、たまには休みつつ出来ることをコツコツとやっていければ・・。

 

そんなふんわりとした決意を共有した所で、今回のブログはおしまいです!

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