ギターのオーバダブ(多重録音)を中心とした完璧に構築されたアレンジ、退廃的な情景を描いた意味深な歌詞、歴史上もっとも偉大なギターソロの1つに数えられるエンディングのリードギター、など、聴きどころが満載の有名曲です。
バンドで演奏するにも、ツインギター+和音楽器(アコギ等)で3本のギターがほしくなるところですが、手元にルーパー(録音したフレーズをループしたり重ねたりできるエフェクター)が2台あったので、それらをうまく使ったら、1人でライブで再現できるのではないか?と思い、アレンジしてみることにしました。
Aメロは、音を次々と重ねていくことでギターオーケストレーション感を出しています。
サビは、最初に録音しておいたバッキングを再生してリードを弾いています。
このバッキングは、すべてを「その場で」再現するために弾いているのもありますが、あらかじめ録音しておいてしまうとテンポの同期をとるのが難しいからという意味合いもあります(ライブでは特にテンポが上がってしまいがちです‥)。
原曲のイントロのアルペジオは7カポで弾かれていますが、本アレンジではカポを使っていません。
理由は、カポを外す動作が必要になることと、高いポジションにカポをつけるとどうしてもチューニングを微調整しないといけないためです(弦ごとピッチの狂い方が異なるため)。
曲を通してずっとカポをつけているのなら問題ありませんが、さすがに全編を7カポのキラキラした音域で弾くわけにもいきません。。
ご本人はライブでどうしているかというと‥‥12弦と通常の6弦のダブルネックギターを使ってました!!(上側の12弦を7カポにしてイントロのフレーズにしか使わない)
カポを使わないアルペジオも難しいですが、このアレンジで一番良く失敗するのはルーパーを止めるときです。
使用しているルーパーは、フットスイッチを2回踏むことでストップする仕様なのですが、2回踏む間隔は遅すぎても速すぎてもいけません。
この曲のテンポと2回踏むタイミングがどうも合わず、フレーズが再生され続けてしまう失敗をたびたび起こしてしまっています。
エフェクターのサイズが大きくなって値段も上がりますが、止める専用のフットスイッチが付いたタイプにしておけば良かったな~と、この曲をやって思った次第です。