原曲が素晴らしいのはもちろんですが、日本人なら老若男女多くの方が口ずさめる超有名曲であるということも、この曲をギターアレンジした動機の一つです。
隠れた名曲を演奏して知ってもらうというのもカバーの意義ですが、知っている曲に編曲者の解釈やオリジナリティを加えた別バージョンを楽しんでもらうのが、やはりカバーの醍醐味だと思います。
レパートリーとしては、大好きなギタリストの1人であるチェット・アトキンスの演奏(アメリカなので「Sukiyaki」)をほぼそのままコピーしたものを昔から演奏していました。
徐々に人前で演奏する機会が増えてきたときに、自分で工夫したアレンジが欲しくなってきたのですが、既に秀逸なギターアレンジが存在する上で取り組むのは、結構パワーが必要でした。
上を向いて一歩一歩踏み出す様子をイメージしたリズムを基本パターンとして、歌メロと絡ませるようにしました。ベースもなるべくメロディックに動かすことを心掛けています。
キーはDですが、歯切れの良い音を出すために、オープンコードではないフォームを多用しています。
結果的に、左手が押える(特にセーハする)時間が長くなり、手が疲れてくることになってきたのですが、間奏でグリップフォーム(左手の親指)を使って休息しています。
あたかも、原曲の口笛の間奏のように、別楽器のメロディーが入るスペースを空けているふりをしていますが‥。
そういえば、ジャズのウッドベース奏者の方は、なるべく開放弦を使って左手を休ませるタイミングを作るという話を聞いたことがあります。
ドラムソロ以外はほとんどビートを刻んでいるウッドベースのように、ソロギターも基本休みなしなので、適度に息を入れつつ頑張らないといけませんね!