有名なイングランド民謡で、メロディーに聞き覚えのある方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
ギタリストの録音では、ケニー・バレル(「ケニー・バレルの全貌」収録)やリッチー・ブラックモア(ブラックモアズ・ナイト「シャドウ・オブ・ザ・ムーン」収録)、デレク・トラックス(デレク・トラックス・バンド「ソングラインズ」日本版ボーナストラック)が印象に残っています。
レディ・グリーンスリーブス=緑の袖の女性 を思う歌詞が伝わっており、ヴォーカルが入るとインスト版とはまた違った情緒がでてきます。
おもしろいのは、はっきりと決まったメロディーがなく、節々の音が♯したりしなかったりすることです。
この曲のアレンジに伴い、いくつかの音源を聴き比べましたが、思った以上のバリエーションがありました(興味がある方は調べてみて下さい)。
アレンジを開始した当初は、前述の様々なメロディーラインを、1曲の中で次々と登場させたら面白いのではないかと思ったのですが、うまく作業が進みませんでした。
メロディーのバリエーションごとに、リズムやテンポなどの根幹が全く異なるアレンジが合いそうな気がしてきて、、
もしそれが実現できたとしても、超大作ながらまとまりのないものになりそう‥と言うことで断念。
結局は、原曲の歌詞に出てくる「緑の袖」の女性に想いを寄せたのは、大海原を航海する船乗りだったというイメージを勝手に作り、力強い雰囲気になるように仕上げました。
特徴的なアレンジやお洒落なアレンジは素晴らしいものが沢山あるので、一風違った感じになって良かったのではないかと思います。