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ライブバーで演奏する時のマナー

ライブハウスやライブバーでお客さんとして聴く時のマナーはネット上にたくさん書かれていますが、演奏する側のマナーは案外書かれておらず、自主性に任されている感があります。しかし、ただでさえ緊張するライブで音楽以外で人を不快にさせるのは避けたいですよね・・。今回は意外と禁を犯してしまいがちな演奏者側のマナーをいくつか明文化したいと思います。

前提として、お店や主催者が集めた演奏者数組が順に出演するブッキングライブ(対バン)形式のライブを考えます。

 

ワンマンライブになると少しニュアンスが異なるマナーもあるかもしれませんが、基本的には同じように当てはまると思います。

 

遅刻しないとか、挨拶するとか、基本的なことは抜きにしてやってしまいがちなことにフォーカスして挙げてみます!

リハーサル中は音を出さない

 

他の人の本番中に自分の楽器を大きな音でチューニングしたり、発声練習をしたらダメだとは誰しもが分かります。

 

しかし、リハやサウンドチェック中だと本番よりもリラックスした雰囲気なことが多いので、意外と音を出してしまいがちです。

 

音響の状態を確認したり調節したりするためにリハをやっているのに、他の音を鳴らされてはやってる方はたまりません!

 

せめて小さな音でチューニングするとか、音を出さずにウォーミングアップをするなどの配慮が必要だと思います。

短時間でセッティングできるように準備しておく

 

基本的に楽器や機材が多いほど、演奏前のセッティングに時間がかかります。

 

ライブのタイムテーブルは演者の転換時間も含まれていることが多いですが、少し機材にトラブルがあったりするとすぐに時間が経ってしまいます。

 

そんな時、演奏する側は自分の持ち時間を削ればいいやと思ってしまいがちですが、見ている側にとったらに音楽を聴いていられるはずの時間が減っているわけです。

 

ステージ上でのセッティングがなるべくシンプルになるように、機材の接続やパラメータ調整などはなるべく済ませておくべきです(その方が心に余裕も生まれますしね)。

前の人がはけてからステージに上がる

 

次が自分の番だと思うと一刻も早くステージに上がって準備したいという気持ちになり、まだ前の人が片付けているのに割り込みがちです。

 

電車のように降りる人がすんでから乗らないと、ものすごく効率の悪い転換になってしまいます。

 

2組分の機材が出ることで落とし物や忘れ物にも繋がるので、心を静めて前の人がはけるのを待ちましょう!

 

逆に、自分の出番が終わったらなるべく早く片付けられたらベストですね。

演奏時間を守る

 

予定されている持ち時間をオーバーするのはもちろんNGなのですが、尺足らずもあまり良くありません。

 

と言うのも、特定の演者だけを見に時間を調整して来てくれるお客さんもいるので、安易に次の人の出番を早めるのも難しいためです。

 

演奏が早く終わった分だけ間延びしてしまうことになるので、持ち時間をしっかり守れるように練習時に時間を概算しておくと安心です。

 

ライブなので演奏が走って思ったより早く終わったり、お客さんとのやり取りが盛り上がって押したりすることもあり得ます。

 

曲を追加したり削ったり、MCの量を調節したりして、柔軟に対応できるのが理想です(難しい!)。

音響機器を抜くときは声をかける

 

エレアコのようにお店のPAにラインで出力している場合は、PAさんに確認してからシールドを抜きます。

 

ボリュームが上がっている状態で抜くと機材が壊れたり、大きな音で耳を傷めてしまうこともあるためですが、案外焦って抜いてしまいがちです。

 

逆に、大きな音(出力)がPA側に行くような時も同様に声をかけてからゆっくり出力を上げるようにすると、急に耳障りな音が出る事故を防ぐことができます。

出演者全員を見る

 

人それぞれ予定もありますし、長時間のイベントでは休憩も必要なので難しい場合もあるかもしれません。

 

それでも、なるべく多くの出演者の演奏を見ることはとても大切だと思います。

 

それは他人の演奏を見て刺激を受けるという基本的なことだけではありません。

 

その日のライブの流れを把握することができますし、後で他の演者とコミュニケーションするのもスムーズになります(自分のことを見てくれてない人よりは、見てくれた人と話したいと思うのが人情です・・)。

 

マナーと言うテーマからは少しずれますが、自分がライブで演奏したのと同じくらい、人の演奏を見ることは後々の糧になると感じています。

 

控室で休んだり、スマホをいじったりしたい気持ちも分かりますが、関わる人全員の力でその日のライブが出来上がっているわけなので、積極的に演奏を聴きたいところです。

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