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ギタリストのための「サブスク時代の音楽の聴き方」②

以前のブログでSpotifyやAmazon musicなどのサブスクを楽しみながらギターに活かす方法を書きましたが、まだサブスク初心者で沢山アイデアが出せたわけではありませんでした。今回はそれ以降に思いついたサブスクの新たな活用方法を追加でご紹介します。

楽曲のカバーバージョンの確認

 

最近はこの使い方が重宝しています!

 

既存の曲をコピーしたりアレンジしたりする時に、原曲だけを聴いているとどうしてもイメージが凝り固まってしまうことってありませんか?

 

そこで、サブスクで曲名検索してヒットしたカバーバージョンをとにかく聴きまくります!

 

 

 

オリジナルのバージョンしかない曲もありますが、スタンダード曲などは追いきれないほど沢山のバージョンが出てきて、楽しくイメージを膨らませることができます。

 

カバーバージョンを聴くことで刺激も受けるし、自分ならこうしたいといったアイデアも出てきやすくなる気がします。

 

クオリティは別として、アレンジ方針の被りも防げますね!

 

 

 

昔は自分が買ったりレンタルした曲しか聴けないため、有名なスタンダード曲であっても何バージョンか探し当てられたら御の字な感じでした。

 

しかも自分が所有しているってことは大抵は自分が気に入ったものなので、選曲にバイアスがかかった状態です。

 

サブスクでは母数が桁違いに多く自分の趣向に関係ないので、状況が全く違ってきますね。

 

サブスクに登録されていないYouTubeなどの動画でのカバーなども含めたら、もうきりがありません。

 

 

 

時には同じ楽器(ギター)で凄いカバーをやってる人がいて、自分が曲に取り組むモチベーションが下がったりもしますが・・。

 

何とかそれと違う独自性を出そうと方針転換できるので、それもまた良しという感じです!

好きなギタリストの深掘り

 

好きなギタリストでも、発表されている音源をすべてチェックできていることって少ないと思います。

 

特定のアルバムだけどこを探しても売ってなかったり、変なプレミアがついて手が出なかったりすることが昔はよくありました。

 

全曲がサブスク解禁されてるかは大人の事情もあると思いますが、今ではバンド名やギタリスト名で検索するだけでほとんど網羅できます。

 

それもレコード店や中古ショップを探し歩くことなく!

 

 

 

検索が便利なのは、そのミュージシャンのリーダーアルバムでなくサイドマンとして参加しているものも見つけられる可能性があることです。

 

例えばギターヒーローがブレイクする前に参加していたバンドのアルバムとか、オムニバスアルバムに1曲だけ参加しているものとか・・。

 

自分が持っている知識以上の所から探してくれるので、意外な発見もあります。

 

 

 

たまに全然関係ない曲が検索でヒットしたりしますが、それはご愛嬌・・。

 

そのあたり、演奏者などのより詳細なデータベースを作るとか、似たようなバンド名とか曲名から状況に合わせて適切に検索できるアルゴリズムが組み込まれるとか、ソフト側の技術が上がってくれるとうれしいですね。

 

Amazonで買い物する時にまあまあ的を射たおすすめ商品が勝手に出てくるみたいに、あんまり趣味趣向を分析されても気持ち悪い気もしますが。。

音楽ジャンルの新規開拓

 

自分でお金出してCD等を買うとなると、どうしても好きなジャンルに偏ったり視聴して下調べしてからになります。

 

なので昔は幅広く音楽を聴くって意外と難しいことだった気がします。

 

図書館やレンタルショップで借りたり、中古CD屋さんで安く購入したり、友達に聴かせてもらったりするのが、新規開拓の手段だったのではないでしょうか?

 

 

 

その点、サブスクなら気軽に知らない音楽に挑戦できますね。

 

昔は耳が受け付けなかったジャンルにもう一度挑戦してみるのも良いかもしれません。

 

 

 

私もたまに、意識的に聴いたことのないものにトライするようにしています。

 

というのも、1ジャンルだけ尖って詳しい人より、ある程度幅広く聴いてる人の演奏や話の方が深みがある気がするからです(一度外に出て俯瞰して自分の好きな音楽を見つめられるからかもしれません)。

 

今まで聴いたことのない音楽が自分のお気に入りになることだって、何度も経験してますしね!

レビューとの答え合わせ

 

音楽アルバムのレビューって本やインターネット上に無数にありますよね。

 

手に入れられないアルバムのレビューはただ指をくわえて見ているだけになりますが、気軽に聴けるなら話は別です。

 

サブスクで聴いて、自分も知っている側に回ってレビューを楽しむことができます。

 

 

 

レビューの使い方は色々だと思いますが、私は先入観を少なくするためにまずアルバムを聴いてしまってから、レビューの詳細を読むようにしてます。

 

自分なりの読後感(聴後感?)を楽しみつつ、詳しい人の解説を見て時代背景や演奏メンバーなどの知識を補足したり、一般的な評価とのずれを確認したり、たまに頭の中で反論したりする感じです。

 

サブスクではCDに付いているブックレットとかライナーノーツに当たるものがないので、レビューなどの情報は有益だと思います。

 

 

 

(WEBサイトだとこのあたりをよく見ています)

「ロックファンのためのジャズ案内」

「METALGATE」

AIの流れに身をまかせ

 

流れている音楽の素性を知らずに聴いていて、かつその曲が何か知れる状況ってあまりないのではないでしょうか?

 

例えばお店で流れている知らない曲を聴く機会は良くありますが、その曲が何かを知るのは難しいです(店長に聞くとか?)。

 

サブスクでは自動的に次の曲を選ぶように設定できるので、何が出てくるか分からない状況で聴きつつ、気に入ったら何の曲か確認するといったことが可能です。

 

もちろんある程度は聴いている人の好みで選曲されていると思いますが、サブスクのAIが選んだ曲を情報なしで聴いて後で答え合わせするのは案外面白いし、自分の耳が試せる感じがします。

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