
「手が小さい人はギターに向いていない?」というのが、手の大きさに関して1番多いトピックだと思います。これについては色々な人が言及しているので、このブログでは一旦置いておいて・・逆に手の大きいギタリストを紹介して、その超絶プレイを思いっきり楽しんでみようと思います。
タル・ファーロウ
手が大きいと言えば、まずこの人が浮かびました。
アメリカのジャズギタリスト、タル・ファーロウです。
リーダーアルバムのジャケットを見るだけで分かりますが、とんでもなくデカいです!

手の大きさだけでなくテクニックやフレーズセンス、編曲、ピアノのエディ・コスタのこれまた超人的なプレイなども相まって、このアルバム「TAL」はとんでもない内容になっています。
初めて聴いた時は衝撃を受けたと同時に、絶対にこんな風にギターは弾けないと思わされました・・。
最近は動くタル・ファーロウも見られるので、手の大きさが分かりやすい動画も貼っておきます。
同じく著名なジャズギタリストであるバーニー・ケッセルとの共演です。
タル・ファーロウは若い頃と少し雰囲気が変わっていますが、ギタープレイは相変わらず凄まじいの一言!
バーニー・ケッセルの方もキレキレで、もはや2人ともギターでない楽器を弾いているように感じます・・。
アラン・ホールズワース
次に思い浮かんだのが、独自の世界観の音楽を奏でるアラン・ホールズワースです。
一般的なジャンルだとフュージョンに分類されるでしょうか?
エディ・ヴァン・ヘイレンが大きな影響を受け、(職人気質のため)お金のないアランのレコーディングの世話までしたという話を聞いたことがあります。
私は何故かアランの教則DVDは持っているのですが、音源の方はあまり詳しくありません・・。
最近はサブスクで聴けるようになりましたが、レコード・CD時代は出回っている数が少なく、入手し辛かったのもあると思います。
少ない知識の中で強いて紹介するなら、Soft Machineにアルバム1枚だけ参加した時の作品「Bundles」でしょうか。

孤高の人になっていく晩年よりもまだ分かりやすいギターを弾いており、構えなくても凄さを体験することができます。
それでも発表された1975年にリアルタイムで聴いていたら、エディのように人生が変わっていたかもしれないと思うような内容ですが・・。
動画の方も、いくつか見た中から手の大きさが良く分かるものを貼っておきます。
のっけからとんでもないストレッチのアルペジオを弾いていますね。
ソロも超絶で、途中で歌物の曲であることを忘れてしまいます・・。
普段はコンパクトに押弦しているものの、いざという時にガッと手が開くという、タル・ファーロウとは違った手の大きさの凄みを感じます。
ポール・ギルバート
最後はアラフォー世代の青春のギターヒーローの1人、ポール・ギルバートです。
ポールが在籍していた頃のMr.Bigのリフは、同世代のギタリストがこぞってコピーしてました。
Wikipediaによると身長193cmということで、身体の大きさに比例して手もやっぱり大きいんですね。
ポールが弾きまくっていると言えば、Mr.Bigとは別のレーサーXというバンドです。
レーサーXの1枚目と2枚目はMr.Big加入前に録音されたもので、ブルース・ブイエというギタリストとのツインギター編成。
そして今回ご紹介するレーサーXの3枚目「Technical Difficulties」以降はギターはポールのみになっています。

このアルバムはMr.Big脱退後のものということもあり、レーサーX初期とは異なる余裕とオリジナリティのある超絶ギターが楽しめます。
ツインギター時代を彷彿とさせるツインリードやソロバトル風のアレンジがたまに入るのも、ニヤリとさせられるポイントです。
動画の方は、先ほどの「Technical Difficulties」のタイトルトラックを、ポール自身がセルフカバーしたものがありました。
文字通り「技術的に困難」なフレーズを、いとも簡単に弾きこなしています!
指が細いのもあるかもしれませんが、これまでの手の大きなギタリスト2人よりも指が長く見えますね。
以上、大きさやギタープレイも三者三様の「手の大きなギタリスト3選」でした。