前回のブログでは、メトロノームを使ったスローな曲の練習方法についてまとめました。今回はその他のメトロノームを使った練習アイデアを、いくつかご紹介したいと思います。
2拍4拍で鳴らす
まずは最近プレイヤー界隈で何かと話題の、バックビートに慣れるための練習です。
バックビートとは、4/4拍子で2拍目と4拍目にアクセントがある演奏スタイルのことですね。
ロックやポップスなど、様々なジャンルの曲で聴かれます。
そういった曲をギターで弾く場合には、頭(1拍目)よりも強調される2拍目と4拍目を意識した方が良い結果を生みそうです。
という訳で、メトロノームを2拍目と4拍目に鳴らして練習してみましょう!
例えばBPM=120の曲であれば半分のBPM=60にメトロノームをセットして、クリック音を2拍目&4拍目と捉えて弾きます。
口で言うだけなら簡単ですが、やってみると最初は案外難しく感じると思います。
クリック音を1拍目&3拍目と捉えることも可能なため、油断しているといつの間にか2拍目&4拍目からずれて、頭(1拍目)でメトロノームが鳴っている状態になってしまいます。
どうしても出来ない場合は、テンポを落としてトライしてみて下さい。
ギターを弾かずに、原曲を聴きながら2拍目と4拍目で手を叩くような練習をするのも効果的です。
2拍目と4拍目は大体の曲でスネアドラムがパシッ!と鳴っているので、そのタイミングに合わせるようにします。
バックビートに慣れてきた段階で再度メトロノームに合わせてギターを弾くと、クリック音が2拍目と4拍目に聴こえやすいと思います。
テンポの揺れを考慮する
ライブなどの本番で、練習の時と演奏のテンポ感が変わるのを、体験した方も多いのではないでしょうか。
緊張している上にテンションも上がっている本番では、どうしても速いテンポで弾きがちになります。
テンポが上がることでライブ感のあるスリリングな演奏になるなら良いのですが、ミスタッチが多くなったり演奏が止まってしまうのはまずいです。
それでは、実際に練習と本番でどれくらいテンポが異なるのでしょうか?
自分自身のライブの音源を聴きながら、メトロノームのタップ機能(一定のリズムで叩いたらBPMを割り出してくれる)を使って計ってみました。
その結果、メトロノームに合わせて練習していた時のテンポより、BPMがプラス5くらいになっていることが分かりました。
逆に、ライブでちょっとテンポを落としすぎたかな・・と思いながら弾いていた曲は、練習の時のBPMとほぼ同じになっていました。
どうやら本番では、テンポ感がBPM=5だけ上がっているようです。
どの程度テンポ感が変わるかは状況によると思いますが、ひとまず実際に数値で確認したこの値を基準としたいと思います。
本番の音源は、うまく弾けているかや音のバランスなどのチェックに気が行きがちですが、こういった使い方も有益ですね。
前置きが長くなりましたが、その本番で思った通りの演奏ができるように、メトロノームを利用して練習してみます。
本番のテンポを再現するために、理想とするテンポ(練習の時のテンポ)にBPM=5をプラスして弾いてみましょう!
このテンポでも弾けるようになるのがベストですが、曲によっては難易度が跳ね上がる場合もあります。
そんな時は無理に練習せず、ひとまず「本番の勢いのまま弾くとこれくらいになる」という体験をして、一歩前進したと受け止めるのが良いと思います。
逆にBPM=5をマイナスしたテンポに合わせてみて、どの程度のゆったり感になるのかを確認するのも良さそうです。
本番もそのゆったり感で演奏すると、ちょうど理想のテンポで危なげなく弾けるという訳ですね!
実際はそう思い通りにいかないことも多いですが、何も対策をしないで本番に臨むよりは良い演奏ができる可能性はグッと上がるはずです。
練習用トラックを作る
最後は少しニッチな所ですが、メトロノームだけの専用トラックを作って練習するアイデアです。
曲によっては途中でテンポが変化したり、拍子が(例えば4拍子から3拍子に)変わるものも存在します。
そんな時、テンポの変化部でいちいちメトロノームの設定をいじっていては、中々練習の効率が上がりません。
そこで、テンポや拍子の変化を加味した練習用トラックを作ろうという訳です。
DAWの録音機能を使わないといけないのがネックですが、最悪、メトロノームを操作して鳴らしつつスマホで録音するようなアナログなやり方でも、なんとかなりそうです。
トラックを作る作業は面倒ですが、途中でテンポが変わる曲はリズムのキープや切り替えの難易度が高いので、やる価値はあると思います。
その曲専用の道具ができることで愛着も湧き、練習にも熱が入るかもしれません!
この方法は、メドレーを練習する時なんかにも使えそうですね。
前の曲のテンポを引きずって次の曲に入ってしまった・・なんて事故の対策が行えます。
バンドやアンサンブルで演奏する曲の場合は、練習用トラックをメンバーで共有することも考えられます。
共通の練習用トラックで個人練習をすることで、いざ合わせてみた時の一体感もグンとアップするはずですね。
以上、2回に渡ってメトロノームを使った練習について書いてきました。
機械的で無機質なイメージのあるメトロノームですが、使いようによっては非常に強力なツールになると思います。
メトロノームを少しでも身近に感じて、仲良く付き合っていけたらと思った次第です。



