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ギター弾き語りのキーがCとGばかりなのは何故か?

ギター弾き語りの方のライブを良く観るのですが、ほとんどの曲がCかGのキーで演奏されている印象があります。調号が少なく、ギターを始めた時から慣れ親しんでいるキーだということは分かりますが、それにしても多すぎるのでは・・?ということで、その理由を考察してみます。

はじめに

 

今回のブログで言うキーCやGは、主音(トニック)でローコードのCのフォームやGのフォームを使うという意味です。

 

カポを使うと、絶対的なキーはCやGから変わるのでご注意下さい(例えば2カポでローコードのCを弾くと、実際に鳴っているのはDです)。

 

そういった意味では、Cフォーム、Gフォームの曲が多いと表現した方が良いかもしれません。

 

 

 

また便宜上、キーCやGは平行調のマイナーキーを含んでいるとして話を進めます。

 

すなわち、キーCではAm、キーGではEmのことも含んでいるとお考えいただければと思います。

 

それでは、キーCやGが頻出する理由を順番に見ていきましょう!

開放弦がダイアトニックの音

 

キーCやGでは、すべての開放弦がダイアトニックの音になります。

 

つまり開放弦がそのキーの音階の中の音になるので、不意に鳴ってもおかしな感じには聴こえません。

 

ギターの演奏に100%集中することが難しい弾き語りでは、これが大きなメリットになってきます。

 

 

 

例えば間違って意図しない弦を弾いてしまっても、大きなミスには聴こえません。

 

また、コードに不要な音(コードフォームで×になっている所)の消音が不十分で鳴ってしまっても、あまり変な響きにはなりません。

 

さらには、コードチェンジでもその効果が発揮されます。

 

 

 

コードチェンジは複数の指を素早く動かさなければならない難しい動作で、ストロークするタイミングなのに押弦が間に合わないということも多いです。

 

そんな時に開放弦を弾いたとしても、キーCやGでは調性が壊れるようなことはありません。

 

それを感覚的に把握しているのか、4拍子の曲で3拍目まではコードを押弦して弾き、4拍目に開放弦を弾いている間にコードチェンジするような人も結構います。

 

 

 

もちろん本来は4拍目までしっかりコードを鳴らしたい所ですが、歌がメインという弾き語りの特性上、あまり目くじらを立てるのもどうかという感じです。

 

ただCやG以外のキー、例えばFだとB音にフラットが付くので、2弦開放のBがなるとおかしな感じになります。

 

先程の4拍目に開放弦を弾くワザが使えなくなるので、様々なキーに対応したいのであれば少しずつ修正していくのが良いと思います。

バレーコードがあまり出てこない

 

バレーコードといえば、ギター初心者がつまずくランキング堂々の1位!(たぶん)

 

キーCやGはそのバレーコードがあまり出てこず弾きやすいため、よく選ばれるというのもありそうです。

 

 

キーCのダイアトニックコードで考えると、ローポジションだとFだけが1フレットをセーハするバレーコードになります。

 

このFは1~4弦だけを使う省略フォームにしている人も多く、必ずしも1弦から6弦をセーハする必要はありません。

 

 

 

またキーGで同様に考えると、Bmだけが2フレットをセーハするバレーコードです。

 

このBmは度数だとIIImで、トニックのG(度数I)、サブドミナントのC(度数IV)、ドミナントのD(度数V)に比べて出現頻度は低くなります。

 

自分で曲を作る場合にはBmを避けることもできるため、やはりバレーコードをあまり使わずにすむ形になっています。

 

 

 

CやG以外のキー、例えばDで考えると、2フレットをセーハするBm(度数VIm)に加えて、同じく2フレットをセーハするF#m(度数IIIm)が出てきます。

 

ここまで来るとバレーコードを避けるのは難しく、避けられたとしても単調な曲になってしまう可能性がありそうです。

小技を使いやすい

 

ギター弾き語りの伴奏はシンプルなコードストロークになりやすいため、少し彩りを添えたくなる場合があります。

 

そんな時、キーCやGでは小技を使って変化をつけやすくなっています。

 

 

 

例えば、ローコードのCに9thの音(2弦3フレットのD音)を足してあげるだけで、コードの機能は変えずに違った雰囲気の響きが得られます。

 

またローコードのGのストロークで5弦開放から2フレットにハンマリング・オンすると、コードの勢いが増すような効果があります。

 

 

 

キーCやGは歌の方にも集中しつつ、省エネでギターの弾き方を工夫できる、弾き語りに適したキーと言えそうです。

カポを使えばほとんどのキーに対応可能

 

弾き語りでは、歌のキーに合わせるためにカポを使って移調することも多いです。

 

そんな時、キーCとGにさえ慣れておけば、ほとんどのキーに対応できます。

 

 

 

具体的には、Cフォームで1フレットから6フレットまでカポを動かすと、順にD♭ D E♭ F G♭のキーに移調できます。

 

同じくGフォームで1フレットから4フレットまでカポを動かすと、順にA♭ A B♭ Bのキーに移調できます。

 

これで、すべてのキーをカバーすることができました!

 

 

 

ただ、5カポくらいになってくると全体的に音が高く、キラキラした響きになってきます。

 

曲によっては適さない場合もあるかと思うので、すべてのキーに対応しているとは言い切れない部分もあります。

 

しかし「ほとんどのキー」に対応可能なのは間違いないため、キーCとGのペアの汎用性は高いです。

さいごに

 

ギター弾き語りでキーCやGが多く出てくる理由を、4つ挙げて考察してきました。

 

実は以前に、ソロギターのアレンジで選ぶべきキーのランキング(リンクはこちら)というブログを書いたのですが、その時も1位がCで2位がGでした・・。

 

キーCやGは弾き語りだけでなく、ギター1本での演奏全般に適したキーと言えるかもしれません。

 

 

 

ただそれ以外のキーもそれぞれ独自の響きを持っているので、積極的に試していきたい所ではあります。

 

もしかしたら新しい曲想やフレーズのアイデアが、どんどん生まれてくるかもしれません!

 

 

 

また、1990年代あたりから、ポップスでも曲中でガンガン転調するようなものが増えてきていると感じます。

 

CフォームとGフォームだけでは対応できない曲も多くなってきたため、そういう意味でも他のキーに慣れておくことは重要と言えそうです。

 

 

 

キーCとGを中心にしつつ他のキーにもトライして、より表情豊かな音楽の可能性を探っていけたら良いですね。

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