シンプルなコード進行ながら、印象的なベースラインや自由度の高い歌メロなどが相まって珠玉の輝きを放っており、セッションで演奏されることも多い曲です。
同名映画の主題歌にもなっており、聴くと映画のワンシーンが脳裏で再現される方も多いのではないでしょうか。
この曲のコード進行は、A-F♯m-D-Eの繰り返しですが、ベース音を考えるとDだけが4弦開放弦の高い音になります。
従って、Dの部分だけが急にプカッと浮かんだような響きになってしまします。
さらに、メロディーが4弦開放のDに近くなるとベースとメロディーの区別もつかなくなりますし、間にコードトーンが入れられずに音が薄くなります。
これらの問題を解決するために、6弦を1音下げてDにするドロップDチューニングでアレンジしています。
そうすると、今度はEのベースが開放弦で弾けなくなる等のデメリットもありますが、例えばF#mの部分ではベース音が6弦4フレットに上がるために、よりハイポジションの音を使えるようになるといったメリットもあります。
ドロップDチューニングというと、通常はキーDメジャーやキーDマイナーの主音(D)を得るために用いますが、今回はキーAメジャーのサブドミナントのベース音(D)を得るために用いているという所がポイントです(偉そうに言ってますが、大昔から利用されているアイデアです)。
この曲も「ストレンジャー」と同じく、[歌詞によって節回しが異なる曲]です。
ヴァ―ス(0:18~)は原曲に寄せるように試みましたが、コーラス(0:50~)は音数の少ないソロギターでは良い感じに響かないメロディーもいくつかあったため、毎回同じ節回しにしました。