
先日、長年愛用していたカポが一瞬の内に壊れてしまいました。何かが壊れる時って、多かれ少なかれその前兆があると思うのですが、今回は本当に何の前触れもなく!という感じでした。衝撃的な出来事だったので、詳しく書いておきたい思います。
さっそくですが、壊れたのはこちらのカポです

写真の上が壊れたのを受けて新しく買ったカポ、下が壊れたカポです。
良く見たら、ロゴやビード(凹凸)の形状の有無など微妙に仕様が違ってますが・・同じメーカーの同じモデルのはずです。
思いっきりメーカー名が見えているのは、このカポを気に入って同じものを買い直しているということで、ご容赦下さい!
写真で見て頂いた通り、ネックをギュッと押えるためのバネがポキンと折れてしまっています。
バネの部分を少し拡大してみると、本来はこういう感じになっています。

長く伸びたアーム部分の途中に、バネの先端がフックのように引っ掛けられています。
壊れたのは、バネが螺旋形状から真っ直ぐになる、ちょうど境目の部分です。

写真の赤枠の部分ですね。
この部分が、演奏前にカポをつけようと力を加えた時に、一瞬で破断してしまった感じです。
少し前から、バネの力が弱くなっていたり、異変があれば心積もりもできたかもしれませんが・・。
カポが壊れたのは初めてだったので、本当にびっくりしました。
しかし、改めて新品と見比べると、黒ずんで劣化を感じさせる色合いになってますね・・。
注意深く見ていれば気付いたかもしれませんが、盲点でした。
力が集中する部分のわずかな劣化が、破断の起点になってしまったのかもしれません。
それにしても、この壊れたカポは一体どれくらい着脱を繰り返したのでしょうか?
正直、いつ購入したかもよく覚えていないので、正確な数字は分かりません。
しかし、着脱回数のオーダー(桁)がどれくらいになるかくらいは何とかなりそうなので、概算してみようと思います。
まず購入時期ですが、バネの変色具合から数年前という感じではありません。
ここでは、ざっくり10年前とします。
後は1日平均でどれくらいカポを使うかが分かれば、合計の着脱回数が分かりますね。
私は1日に1曲程度、カポを使う曲を練習したりアレンジしたりします。
普通に考えると、「カポを付ける」「カポを外す」の2回の着脱動作は絶対に行っていることになりますね。
途中で他の曲に取り組んでから、カポを使う曲に戻ってくることもあるでしょうし、ここでは1日に4回の着脱があるとします。
そうすると、壊れるまでの合計の着脱回数は
10[年]×365[日/年]×4[回/日]=14600[回]
となります。
大体、1万回くらいということですね。
結構大きな数になりました・・壊れたカポはよく頑張ってくれてたんですね!
ということは、1万回くらい着脱を繰り返したバネ式のカポは、壊れてなくても第一線からは引退させてあげるのが良いのかもしれません。
大事な本番で、カポが壊れたら大変ですし・・。
もしかしたらカポ自体は誰かに借りられるかもしれませんが、それだけでは100%の演奏ができない可能性もあります。
バネ式のカポは曲中に着脱したりポジションを移動させることもあるので、ネジ式でつけるのに時間がかかるようなカポでは同じようなスピード感で演奏ができません。
1万回着脱したカポ(何か車の走行距離で言う10万キロみたいですね・・)は、自宅での練習用として使うのが安全そうです。
逆に、ネジ式のカポは着脱に時間がかかるものの、頑丈なネジでゆっくりと力を加えて装着するという特性上、耐久性能はバネ式をはるかに上回ってそうですね。。
カポを付けて音がビビったり、シャープしてしまうようなことがなければ、着脱が楽なバネ式のカポで一番なのでは?と思っていましたが、まさか寿命が短いデメリットがあるとは!という感じです。
普段から何気なく使っていたカポですが、今回壊れたことで色々と考えさせられました・・。
最近は、カポの色のバリエーションが増えたり、凝ったデザインのものも出てきてますね。
もちろん見た目だけでなく、音やプレイ感覚もカポによって微妙に変わって来ると思います。
楽器屋さんに行くと、どうしてもどんなギターがあるかに目が行ってしまいますが、たまにはカポを色々と物色するのも良いかもしれません!