普段ギター1本でインストを演奏しているのですが、幅広いジャンルの中から選曲するように心掛けています。一方で、特定の音楽ジャンル"ジャズ"に対しては、挑戦と失敗を繰り返しながら未だに勉強を続けています。今回のブログでは、専門でない人間がジャズをやることの良さや、利点についてまとめてみたいと思います。
テンションコードが怖くなくなる
最初にジャズに興味を持ったのは、ギターを始めて数年が経った頃でした。
それまではポップス曲のコードストロークの伴奏とか、ロックバンドのギターソロのコピーなどをやっていました。
ジャズのサウンドはそれらと全然違っており、何となく大人っぽくてカッコ良いとな思ってトライした感じです。
入門書を読んだり、名演のコピー譜を見て練習したりしましたが、演奏の内容が理解できていなかったため、全く応用はききませんでした。
いくら練習しても、コピー譜の通りにしか弾けないという状態ですね・・。
しかし、とりあえずギターでジャズが演奏できそうだという感触が掴めたのは、良かったと思います。
後は、様々なテンションコードを覚えられたのも収穫でした。
ポップスのコード譜でもたまにテンションコードが出てきますが、いちいちコードブックで調べなくても弾けるようになりました。
また、既存のコードフォームをもとに音を足し引きするという考え方を知ったことにより、様々な押え方を自分で工夫できるようにもなりました。
これはテンションコードだけでなく、例えばソロギターをアレンジしていて、オンコードでトップのメロディーはこの音で・・といった制約がある中で、最適な押え方を検討するのに役立ったりしています。
とりあえずソロが作れる
その後しばらくジャズから離れていたものの、また勉強する機会が出てきます。
ギターを続けるにつれて、コピーするだけではなく、既存曲(例えばバンドメンバーが作ってきた曲)に、自分でギターを付け加えるような必要も出てきました。
バッキングはコード進行を愚直に追えば最悪何とかなりますが、問題はソロやイントロでメロディーを弾く時です。
コード進行によっては、どうしてもペンタトニックやメジャースケールだけでは合わない部分が出てきてしまいます。
例えばCメジャーキーの曲のA7で、どうもうまくソロが取れない・・といった形です。
何となくC#の音を弾けば合う感じはしますが、そこだけ取って付けたような音になってしまいがちです。
他にも「このコード進行の上で何弾けば良いねん?」ってことが増えてきたので、それを克服するために、少し気合いを入れてジャズの理論書を読んで勉強することにしました。
まあこの時点ではジャズというか、一般的な音楽理論の話かもしれませんが・・。
とにかく勉強したおかげで、ポップスの曲に出てくるノンダイアトニックコードなどには対応できるようになってきました。
また、少しでも理論を学んだことによって、曲をコピーした時の理解度もグンと上がったと思います。
キーやスケール、コード進行などが整理できるので、曲を覚えるのが早くなったり、アイデアを他の曲に応用したりできるようになりました。
なんとなくセッションができる
その後再びジャズから離れていたのですが、また向き合う時がやってきます。
ライブやレッスンの機会が増えてくると、ギタリストだけでなく他の楽器のプレイヤーとも、セッションする機会ができ始めます。
ジャズスタンダードだけではなく、よく知られたスタンド・バイ・ミーなどの曲を題材にすることもありますが、とにかく自由度の高い状態で演奏しなければなりません。
指弾きで歌伴をやっていたこともあり、伴奏(コンピング)の方はまだ何とかなったですが、ソロをアドリブで弾くというのは中々うまくいきません。
何しろ、普段からアドリブで弾く練習をほとんどしていないので、当たり前と言えば当たり前です。
ひとまず、セッションする曲があらかじめ分かっていたら、ジャズの理論をもとに使えるスケールなどを分析して、ソロの大枠を作っておくようにしました。
これでセッションの体裁自体は保てるようになりましたが、事前にしっかり準備していない曲については、まだまだ馬鹿の一つ覚えみたいなソロになりがちです。
少し話はそれますが、この辺りの時期に、それまでメインで使っていたアコギやストラトタイプのエレキでは、曲に合わないことも増えてきました。
結果、箱もののギターを購入したのですが、やはりその音楽に合ったギターで弾くといいですね!
弾き方やフレーズも、ギターに引っ張られて良いものが出てくる気がします。
思い通りにアドリブができる?
さらに時間が経ち、現在に至ります。
ふとタック・アンドレスというギタリストの教則DVDを見返していたのですが、大きな衝撃を受けました。
ウォーキングベース(これも決まったラインではない)を弾きながら、アドリブをのせるという凄技が解説されているんです!
この教則DVDは結構昔から持っていたんですが、当時はあまり凄さを理解できていませんでした・・。
さすがにそこまではできなくても、自分や他の人の演奏に反応して、演奏内容が変えられたら良いなと最近は思っている次第です。
良く演奏されるフォームから勉強した方が良いかと思い、Fブルースとかマイナーブルースを練習したりしています。
まだまだ稚拙ですが、自分で様々なパターンを考えてみたり、先人の名演を聴いて参考にしたり、大変ながら楽しんでやってる状態です。
先日、初めてアレンジを決めずにウォーキングベースを弾いた動画を作成しました。
ライブの一発勝負ではまだまだできる気がしないですし、ソロの方は結構決め打ちですが、少しずつ積み重ねていければと思います。
ジャズを勉強する本質
偉そうなタイトルですが、なぜ難しいジャズに何度も挑戦する気持ちになるのか、思い当たる節がありました。
自分が憧れたギタリストで、2026年現在、70代~90代になっているような超ベテランの方々も多くいます。
このあたりの年代だと、若い頃はジャズが世間一般で流行っており、それを聴きながら過ごしてきていると考えられます。
つまり、ギタープレイにジャズの影響が色濃く残っているということです。
これはジャズギタリストだけでなく、他のジャンルのギタリストでも同様ではないでしょうか。
全然ジャズらしい音を出さないギタリストでも、テーマのメロディーの後にアドリブソロを取ったり、ゲストプレイヤーを呼んでソロ回しをしたりといった、"ジャズっぽいこと"をすることがとても多いです。
それを見てきた私のような後世の人間は、ジャズに触れるごとに憧れのギタリストに少しでも近づいていると、感じているのかもしれません。
今後も勉強を続けて、ギターの演奏に反映していけたら良いなと思っています。
どこかでお会いする機会があれば、ぜひセッションをしてやって下さい。
ただし、難しい曲は事前に教えてもらえないと・・・弾けません!



