上手いギタリストのプレイを聴くと、感動すると共に自分ももっと上手くなりたいという気持ちになります。しかし"上手い"とは具体的にどういう状態なのでしょうか?。今回はそれを図で整理することで、言葉よりも直観的に理解し、日々の練習に活かせないか考えてみます。
さっそく図なのですが、こんな感じでグラフに描いてみました。
横軸を時間、縦軸を音量としています。
縦軸を音程にすることも考えましたが、音量の方がコントロールしたり間違いに気付いたりすることが難しいので、こちらを採用しました。
ちょうどその音量の縦軸の部分が現在位置(今の時間)で、左側が過去、右側が未来になります。
自分が真ん中にいて、グラフの線が右から左に流れてくるイメージです。
ギターは青い線で示しました。
それぞれの線を1つの音と捉えても、ひとまとまりのフレーズと捉えても構いません。
また、ギター以外は"バック"として、橙色のエリアで示しました。
こちらはバンドのリズム隊や、ソロギターのメロディー以外の部分など、後ろから支えてくれている音のイメージです。
リズムが刻まれていることを、音量を急に上げることで表現しています。
それでは、図を使って上手いギタリストの上手さの秘密を考え行きたいと思います。
1.音が良い
上手いギタリストの音は、たった1音聴いただけでも良い音だと分かります。
図では音"色"にちなんで色で表現しています。
青系の色を選んだのは何となくですが、色むらのない均質な状態=良い音のイメージです。
見る人の多くが綺麗だと思う色はもちろんですが、誰にも出せない独特な色であっても、個性的な良い音となり得るのが音楽の面白い所かもしれません。
ただし、バックの色との関係は考慮しないといけません。
ギターが主役なのに、バックと同じ橙系の色だと埋もれてしまいます。
逆に、ギターがサポート側なのにバックの反対色などになっていると前に出すぎてしまうことになります。
2.リズムが良い
良く言われることですが、上手いギタリストはリズム感も抜群です。
図では、バックのリズムとギターの発音タイミングが完全に一致していることを表してみました。
わざと走らせたりモタらせたりすることがあるかもしれませんが、それもジャストのタイミングで発音できる前提があってこその芸当だと思います。
3.音の長さが適切
ギターの音は放っておいてもすぐ減衰するので、発音した後は無頓着になりがちです。
しかし上手いギタリストは、音の長さも完全にコントロールしています。
図の左側の赤い矢印の部分は、無音の状態が少し長めに取られています。
リズムに合わせて出した音を、自分の意思で切っている様子を表してみました。
一方右側の赤い矢印の部分は、間が狭くなっています。
例えば複雑なコードチェンジの間に生じてしまう、意図しない無音状態を表現しています。
こちらは、なるべく音が途切れないようにスムーズな運指を心掛ける必要があります。
4.音のバランスが良い
いくらギターが上手くても、バックとの音量差が適切でないと音楽として成立しません。
図は何となくのイメージですが、リードギターの音量が大き過ぎず小さ過ぎず、絶妙なバランスになっていることを表しています。
音色の時と同様、サポートに回る場合は図の位置より音量を小さくする必要がありそうです。
5.音量の変化がコントロールできている
上手いギタリストは、絶妙に音量をコントロールしてギターを歌わせています。
図では、左側と真ん中のギターの線に音量差を設けてみました。
こちらは一定の音量で弾ける前提があっての表情付けになってきそうです。
6.音色の変化がコントロールできている
先程の音量と同様に、音色を変化させてギターを歌わせる場合もあります。
図では明るい青から暗い青にすることで、音色の変化を表してみました。
こちらも、一定の音色で安定して弾けることが前提かと思います。
以上、図を使って上手いギタリストの"上手さ"を考えてきました。
他にも様々考えられると思いますが、数えると丁度ギターの弦と同じ6つのポイントが出てきました。
キリも良いので、今回はこの辺りで終わりたいと思います。
とは言え1つのポイント、特に最初の方に紹介したものほど、際限なく追及できるような内容です。
図をイメージして感覚的に理解しつつ、日々の練習で改善できていければと思います。
まずは自分の演奏を録音して聴き返し、優先的に取り組むポイントを決めても良いかもしれませんね。
憧れのギタリストに少しでも近づけるように、お互い頑張りましょう!



